1.ウエットフードしか与えない

あまり水を飲まない猫のために、ご飯で水分補給しようと試す方もいることでしょう。ドライフードと比べて、ウエットフードは水分量が多くなっています。しかし、だからといって夏の間にウエットフードしか与えないのはよくありません。
ドライフードは、栄養面だけでなく、歯石の除去、腐敗しにくいなどのメリットもあります。
もちろん、ウエットフードにもたくさんの良さがあります。大切なのは、ドライフード・ウエットフードともにバランス良く与えるということです。愛猫の体調や機嫌を見ながら、両方を食べさせるのがおすすめです。
2.氷水しか与えない

夏の暑さは年々ひどくなり、猫の水に氷を入れているという人も少なくありません。常温の水より腐りにくいのもメリットでしょう。しかし、氷を入れた水が悪いわけではありませんが、それしかないのはNGです。
そもそも、猫の水の好みは個体差があります。冷たい水が好きな猫もいれば、常温水が好きな猫もいるのです。選択肢がひとつしかなければ、それだけ水を飲む機会も減ってしまいます。
猫の水は、いくつかの場所に、いくつかの温度の水を置くことがポイントです。こうすることで、愛猫のお気に入りの水温も分かります。また、なるべくすべての部屋に水を置くことも大切です。水飲み場が近くにあった方が、動くのが億劫な猫でも気軽に足を運べるためです。
3.エアコンに頼りすぎる

猫にとって、エアコンはもはやなくてはならないものになっています。しかし、すべての部屋をエアコンで冷やすのはおすすめできません。冷たい風が当たり続ける環境では、猫が体調を崩す可能性もあるからです。
もともと、猫は寒さを嫌う動物です。家の中のどこにいても寒い環境は、ストレスの元になることも。心身ともに負担となることがあるので、エアコンは上手に使わなければなりません。
熱中症になりやすいのは、室温が30度を超えたときとされています。そのため、25度を超えたあたりでエアコンを使うようにしましょう。
また、涼しい場所と温かい場所どちらも用意してあると、猫が自分で調整して移動することができます。寒すぎれば別の部屋に行けばいいので、負担がかかりにくくなるでしょう。
4.むやみにサマーカットをする

最近では、猛暑対策として猫もサマーカットをすることがあります。犬では一般的なサマーカットですが、猫の場合は注意が必要。ときとして、サマーカットが原因で皮膚炎になってしまうことがあります。
毛を刈ってしまうと、皮膚に直射日光が当たったときのダメージが上がります。それが原因で皮膚炎を起こしてしまうケースがあるのです。とくに、白猫は紫外線にあまり強くないため注意しなければなりません。
もちろん、毛玉ができやすい猫や長毛種はサマーカットも選択肢のひとつでしょう。暑さが苦手な猫種にとって、サマーカットが効果的な対策となる場合もあります。
サマーカットがもたらす影響は個体差がありますので、心配な場合は動物病院で相談してみるのがおすすめです。
まとめ

愛猫のために、夏の猛暑対策は欠かせません。しかし、中には逆効果となってしまう場合もあります。食事、飲水、室温など、すべてにおいて「猫が選べる」ことがポイントとなります。
ただでさえ、夏は食欲が落ちやすく、体を動かすのが億劫になる時期。飼い主さんのサポートがなければ、栄養が偏ってしまうこともあります。食事や水のバリエーションに気を配り、快適な室温で気持ちよく過ごせるようにしてあげましょう。