『被毛のバリエーションが豊富な猫種』10選!成長とともに被毛の状態が変化する、おもしろい品種も

『被毛のバリエーションが豊富な猫種』10選!成長とともに被毛の状態が変化する、おもしろい品種も

同じ猫種でも毛の色が多種あったり毛の長さが違ったり、見た目の印象が違います。今回は、被毛のバリエーションが豊富な7種の猫種をご紹介します。中には、成長とともに毛の状態が変化する猫種もいますよ。

1.マンチカン

マンチカンの子猫

短足でおなじみのマンチカンですが、実は短足種は2割で長足種や中足種もいます。容姿の特徴が幅広い猫種のため、被毛も短毛・長毛どちらのタイプも存在します。

毛色や模様のバリエーションも豊富です。毛色が単色の場合でも以下のようなカラーがあり、複数の色が混在するカラーやキャリコ(三毛)もあります。

  • クリーム色
  • ホワイト
  • レッド
  • ブラウン
  • シナモン
  • シルバー
  • ゴールド
  • ブラック

2.ミヌエット

ミヌエットの子猫

ミヌエットは、バリエーション豊富なマンチカンとペルシャを掛け合わせた猫種です。長毛と短毛の両方が存在し、ブラック、ホワイト、ブルーなど多くの毛色が認められています。

なお、マンチカンの血を受け継いでいるため、ミヌエットも短足のみならず足長のタイプも生まれます。

3.スコティッシュフォールド

スコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドは折れ耳が特徴的で、通称「スコ」とも呼ばれています。短毛種の方が圧倒的に多いようですが、3割ほどは長毛種も生まれます。また耳が折れていない「立ち耳」のタイプもいます。

カラーはレッド、ブルー、ブラックが多いようですが、クリームやホワイト、ブラウン、シルバーにキャリコもいて、縞模様のタビーもよくみられます。

4.アビシニアン&ソマリ

カワイイアビシニアン

アビシニアンとソマリは、毛の長さで区別されているような猫種です。性格や体型はほぼ同じで、短毛種がアビシニアン、長毛種がソマリとして認識されています。

毛色は基本の4色で、明るい茶色の「レッド」、青みがかった灰色の「ブルー」、ピンクベージュの「フォーン」、そしてオレンジがかった茶色に黒い縞模様が入った「ルディ」。人気のカラーはルディですが、近年のアビシニアンはブルーも人気上昇中です。

他の猫種と比べるとカラーバリエーションが少ないように感じますが、実はアビシニアンとソマリの毛は、1本の毛に複数の色が入っている特徴があります。光の加減で輝きが変わる「ティッキング」はとても魅力的です。

ちなみに、先に存在したのはアビシニアンで、ソマリは突然変異で生まれたとされています。

5.アメリカンショートヘア

お昼寝中のアメショ

一見「あれ?アメショってカラーバリエーションあまりないよね?」と思われがちなアメリカンショートヘア。銀色のタビーが有名なわけですが、実は70種類以上も毛色が公認されています。

カラーは、アメショの代名詞のような銀色縞模様をはじめ、ブラウン系、レッド系、ブルー系、クリーム系、カメオ系とあり、なんとブラック系のカラーもあります。

6.ブリティッシュショートヘア

ブリティッシュブルーの子猫

ブリティッシュショートヘアは、別名「ブリティッシュブルー」と呼ばれるほどブルーの毛色が印象的です。アメリカンショートヘアのように代表的な色の印象が強すぎるため「ブルーの他にバリエーションがあるの?」と感じる人もいるようです。

そんなブリティッシュショートヘアは、ブルーをはじめ、クリーム、ブラック、ホワイト、チョコレートなども存在し、単色の「ソリッド」やバイカラーもあります。

さらに縞模様のテイストでも模様の呼び方が異なり、虎柄の「クラシックタビー」、鯖のような「マッカレルタビー」やその模様が途切れるように斑点模様の「スポテッドタビー」、サビ猫の「トーティー」、三毛猫の「キャリコ」など様々です。

7.ドンスコイ

クールな顔のドンスコイ

ドンスコイは無毛種と呼ばれる猫で、全身の毛がほとんどありません。ただし、生まれたときから毛がほとんどない個体もいれば、最初は短い毛が生えていて成長とともに抜けるタイプもいます。

生まれたときからほとんど毛がないのは「ラバーボールド」、最初は短毛で覆われていて成長とともに抜けて行く「フロックド」や「ベロア」、季節によって生えたり抜けたりする「ブラッシュ」など、呼び名で分けられています。

ドンスコイの中で唯一、有毛とされるのはブラッシュですが、毛が生えるのは全身ではありません。首や頭部、背中の一部に生える程度です。

8.ピーターボールド

凛としたピーターボールド

ピーターボールドは、無毛種のスフィンクスをベースにオリエンタルショートヘアを交配した猫です。無毛種の血を継いでいるため、大きくわけると無毛の「ボールド」と有毛の「ヘアリー」があります。

ただしボールドの中でも、ほとんど無毛の「ウルトラボールド」と一部に毛がある「フロック/シャモア」、細かい産毛の「ベロア」とさらに種類が存在します。

またヘアリーの中でも、直毛は「ストレートヘアリー」、ワイヤーヘアのような「ブラッシュへアリー」がいます。

9.ラパーマ

2匹のラパーマ

ラパーマは、まるでパーマがかかったような被毛で、長毛種も短毛種も存在する猫種です。くるくるの巻き毛がソフトな感じの個体もいれば、見る人によっては「え?寝癖?!」と驚くほどモジャモジャな個体もいます。

毛色は非常に多く、猫の毛色で見られるあらゆる色が認められていますし、一色、縞模様、ポイントなど模様との組合せも豊富です。

10.セルカークレックス

もじゃもじゃのセルカークレックス

セルカークレックスは、巻き毛をもつラパーマとは別のルーツをもつ猫種です。1987年に保護された巻き毛の猫をペルシャと交配されたことが起源とされており、主にアメリカンショートヘア、ブリティッシュショートヘア、ペルシャ、エキゾチックショートヘア、ヒマラヤンなどが交配に使われました。

長毛・短毛の両タイプがあり、毛質のカール具合にも個体差があります。子猫のときはカールが弱くても、成長とともにクルクル感が増すケースもあり、見た目の変化が楽しめます。

色はブラック、ホワイト、チョコレート、レッド、ブルーなど。単色や縞模様のタビー、バイカラーやグラデーションのディップドなどのパターンがあります。

まとめ

たくさんの猫種

猫の被毛は「ただの飾り」ではなく、その猫の魅力を引き立てる大きなポイントです。

同じ猫種でも、毛の色・長さ・質感によって印象はガラリと変わりますし、中には成長による変化まで楽しめるものもいるので、ぜひお気に入りの「毛並み」を探してみてくださいね。

スポンサーリンク