猫の『セカンドオピニオン』は必要?受けるべきシーンや費用など、知っておきたい5つのこと

猫の『セカンドオピニオン』は必要?受けるべきシーンや費用など、知っておきたい5つのこと

猫が病気になったり、長期にわたって治療が必要になったりしたとき、飼い主さんは治療方針について悩むかもしれません。猫の「セカンドオピニオン」について知っておきたいことをご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫のセカンドオピニオンとは

猫と獣医師と飼い主

猫のセカンドオピニオンは、猫の病気について、かかりつけの動物病院以外の医療機関を受診して意見を求めることです。担当の獣医師とは違った視点から意見を聞いて、新たな治療法を見つけたり、他の獣医師の意見を聞くことで病気や治療法の理解が深まったりすることができます。その後、セカンドオピニオンで得られた意見を持ち帰り、かかりつけ医と治療法を考えていきます。

猫のセカンドオピニオンについて知っておきたいこと

飼い主に抱っこされた猫を診る獣医師

1.セカンドオピニオンを受けるべきシーン

  • 治療を続けていいのか迷ったとき
  • いろいろな治療法がある病気になったとき
  • 高額な治療が必要になったとき
  • 飼い主さんの不安が大きいとき

猫の病気の治療方針はかかりつけ医と相談して飼い主さんが決めますが、飼い主さんの迷いや不安を感じ取って猫も不安になってしまうこともあります。慢性的な病気、重い病気、治療費が高額になる病気になり、治療法について悩みがあるときは、セカンドオピニオンが役立ちます。

2.セカンドオピニオンの料金

セカンドオピニオン先の動物病院によって異なりますが、相談だけでなく診察、検査を受けた場合は料金がかかります。かかりつけ医で行った検査をもう一度受けることもあります。

3.かかりつけ医に相談する

かかりつけ医に「セカンドオピニオンを受けたい」と相談すると、今までの検査結果などをセカンドオピニオン先の医療機関と共有できるので、余計な検査をせずに済んだり、より正確な診断ができたりします。

4.セカンドオピニオン先を決める

セカンドオピニオンは、治療中の病気の専門知識を持った獣医師にお願いするのがいいです。よい治療法を提示してくれる可能性があります。予約や問い合わせをするときは「セカンドオピニオンを受けたい」ことを伝え、猫を連れていった方がいいか、必要なものがあるかなど確認しておきましょう。

受診するときは、検査結果や、飲んでいる薬、症状、聞きたいことなどをメモしたものを持っていきましょう。飼い主さん自身で専門医を探す方法もありますが、かかりつけ医から紹介してもらえる場合もあるので、セカンドオピニオンを受けたいときはかかりつけ医に相談してみましょう。

5.かかりつけ医と情報を共有する

セカンドオピニオンを受けて、治療方針に変更したいことがある場合は、その内容をかかりつけ医に伝え、愛猫のための治療方針をかかりつけ医と検討していきます。

まとめ

獣医師に診察される黒い猫

猫のセカンドオピニオンは、言葉を話せない猫のために新たな治療法を見つけたり、飼い主さんが病気への理解を深めたりする手段です。治療法や病気のことで悩みがある飼い主さんは、セカンドオピニオンを検討してみてはいかがでしょう。

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