国際輸送コンテナの中で、ご飯も水もないまま3週間…奇跡的に生き延びた『密航猫』を発見 米国

国際輸送コンテナの中で、ご飯も水もないまま3週間…奇跡的に生き延びた『密航猫』を発見 米国

国際輸送のためのコンテナの中に入り込んでしまい、そのまま3週間もフードや水のない状態で航海を生き延びた猫が発見されました。奇跡的に生存していた猫に、人々は驚いています。

どうやって生き延びた?

コンテナの積み出し風景

画像はイメージです

中国から米国ミネソタ州へ船で輸送されたコンテナの中で、猫が発見されました。この猫はコンテナの中で3週間ほどの航海を生き延びていたのです。

「信じられないことです」と話すのは、動物福祉団体「Northwoods Humane Society」の事務局長 Renee Rudeさんです。

「猫は怯えて、体力も弱っています。食べ物も水もないコンテナの中で3週間も過ごしたのですから当然でしょう。きっとコンテナにいるネズミを食べたり、結露を飲んだりしていたのですね」

同団体のスタッフは猫に「Stowaway(密航者)」というあだ名をつけました。

ミネソタ州とウィスコンシン州で活動する動物保護団体「Companion Animal Care and Control」によると、発見時の猫は重度の脱水症状で、危険なほど痩せていたということです。

「ストレスを与えたくないので、検査して健康状態を確認することはできませんでしたが、見た目は大丈夫そうです。目立ったケガや病気もありません」とReneeさん。

ボランティアの元で回復を

猫をなでる女性の手元

画像はイメージです

この猫はセントポールにある別の動物保護団体「Pet Haven」へ移されました。ここで里親ボランティアに引き取られることになっています。

「ボランティアさんは、この猫が人を信頼して安心できる状態になるまで手厚くお世話をしてくださることでしょう。最終的には、飼い主を見つけてあげるのが目標です」というReneeさんです。

それにしても、小さな猫が見せてくれた生存への執念は大したものです。きっとこの猫には、並外れた回復力も備わっていることでしょう。

「1~2ヵ月後に、猫がどれほど元気になっているのかを知るのを楽しみにしています」と彼女は話しています。なお、猫の正式な名前はまだ決まっていないということです。

以前にも同様の事例が

コンテナのそばに佇む猫

画像はイメージです

実はコンテナの中で生き延びた猫の例はこれだけではありません。

2021年、ウクライナからイスラエルへ3週間かけて運ばれたコンテナの中でも、猫が無事生き延びていたのが発見されています。しかも体調は良好でした。

この猫が普通のフードや水もない状態でどのように生き延びたのかは、謎のままです。ただコンテナに積まれていた荷物は箱に入った「お菓子」だったため、それを食べながら、結露をなめていたのではないかと考えられています。

大冒険をした猫たちでしたが、猫が持つといわれる「9つの命」のうち、1つを使い果たしたのは間違いありませんね。

出典:
Cat survives 3-week trip from China to Minnesota as stowaway in shipping container
Trapped Inside A Shipping Container For 3 Weeks, Cat Survives By Eating Candy

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