『人気キャラのモデルになった猫種』3選 誰もが知る名作映画の主人公も、実は猫がベースに?

『人気キャラのモデルになった猫種』3選 誰もが知る名作映画の主人公も、実は猫がベースに?

キャラクターは浮かぶけれど、モデルとなった猫種は分からない。そんな疑問にお答えすべく、ベースになった猫種を一挙ご紹介。実はあの映画の主人公も…?

『人気キャラのモデルになった猫種』3選

不思議の国のアリス

子どもの頃夢中になったアニメや映画の中には、猫がモチーフとなっているキャラクターも登場していたはず。

大人になって思い返してみると、どんな猫がベースになっていたのか気になることはありませんか?

そんな猫好きさんのために、ここでは3つのキャラクターのモデルになった猫種を紹介いたします。

1.スコティッシュフォールド

スコティッシュ

ネズミに耳をかじられたことがきっかけで、すっかりネズミ恐怖症に陥ってしまったドラえもん。

ドラえもんはネコ型ロボットですが、そのモデルになったのは『スコティッシュフォールド』です。

スコティッシュフォールドをお迎えしたら、血統書に記載されている仮の名前が『DORAEMON』だったというお話も耳にします。

さて、猫種としては王道な猫になりますが、どのような特徴があるのでしょうか。

"立ち耳"もいる

スコティッシュフォールドといえば折れた耳が特徴的ですが、その背景には『骨軟骨異形成症』という遺伝子疾患が絡んでいます。

本来であれば"立ち耳"として誕生するはずだった猫が、この疾患によって"折れ耳"になったに過ぎないのです。しかし実際には、見た目が愛らしい折れ耳がメジャーになりました。

現在では遺伝病防止の観点から、折れ耳同士を掛け合わせてはいけないという暗黙のルールが定められています。ちなみに短毛種のみならず、長毛種もいます。

性格は十人十色

スコティッシュフォールドは穏やかな猫として紹介されることが多いのですが、実際は十人十色。つまり、おっとりさんからお転婆さんまで多種多様というわけです。

というのも母猫がスコティッシュであれば、父猫の種類が何であれ子どもは皆スコティッシュを名乗ります。よって、想像の何倍も活発だったということも珍しくないようです。

肥満は大敵

スコティッシュフォールドをお迎えするのであれば、招来的な肥満によく備えてください。特に折れ耳の場合は関節炎を患いやすく、一度症状が出ると痛みを伴います。

ぽちゃっとした体型が関節に悪影響を及ぼすので、食事や運動の在り方を意識しながら育ててあげてください。

2.ブリティッシュショートヘア

ブリティッシュショートヘア

『不思議の国のアリス』の中で度々アリスを混乱させるチェシャ猫。ちょっぴり不気味で謎めいたチェシャ猫自体は"架空の猫"なのですが、『ブリティッシュショートヘア』がモデルになっています。

むっちり系のお顔や体が愛らしいブリティッシュショートヘアにはどのような特徴があるのでしょうか。

おっとり系でマイペース

個体差こそあるものの、物静かでおっとりしている子が多いブリティッシュショートヘア。自分のペースを大切にする自立心を備え持っています。

とはいえ人に対する苦手意識は薄く、飼い主さんと一緒に過ごすことを好むそう。ツンデレな猫が好きな方にはピッタリな猫種です。

B型が多い

猫の血液型は本来、A型が主流です。しかしブリティッシュショートヘアはB型が多いことが明らかになっています。

通常の暮らしには支障がありませんが、繁殖を希望する場合は注意が必要です。必ず愛猫の血液型を把握してから繁殖に臨みましょう。

なぜかというと、B型の母猫の母乳をA型の子猫が飲んだ場合、血液が破壊されて死に至るからです。ちなみに、A型の母猫の母乳をB型の子猫が飲んでも問題ありません。

肥大型心筋症に注意を

ブリティッシュショートヘアはやや肥大型心筋症になりやすい傾向にあります。万が一、後ろ足を突然引きずる様子が見られた場合は即座に動物病院を受診してください。

3.スフィンクス

スフィンクス

映画『E.T』に登場する異星人は単なる空想上の生き物ではなく、猫がモデルになっています。それが『スフィンクス』です。

ミステリアスだけれどなぜか惹かれてしまう。まさにそこがETとの共通項なのかもしれません。どのような特徴を持った猫種なのでしょうか。

うっすらとうぶ毛が生えている

スフィンクスというと毛が全くないイメージがあるかもしれませんが、実際には薄らとうぶ毛が生えています。筆者はまだ交流したことがないのですが、撫で心地は滑らかなのだそう。

シャンプーが必須

スフィンクスは皮膚が露出しているため、皮膚がベタついてしまうことがあります。皮膚炎にもなりやすいので、定期的にシャンプーをしてあげましょう。

シャンプーをしない日でも蒸しタオルで体を拭いてあげることが理想です。このケアを行うことで、皮膚のベタつきを抑えることができます。

人が大好き

スフィンクスは老若男女問わず人が大好きな猫です。小さなお子様にも興味津々で、楽しく交流することができます。

もちろんお子様が構いすぎないように気を配ることは大切です。1歩引いたところから温かく見守ってあげましょう。

寒さと紫外線対策を

スフィンクスには皮膚を守る被毛がありません。冬場は寒さ対策が、夏場は紫外線対策が必要です。もし嫌がらないようであれば、洋服を着せてあげると良いでしょう。

健康診断を積極的に受けて

スフィンクスは他の猫と比べ、先天性の心疾患を発症する可能性を秘めています。日頃からよく行動を観察し、呼吸が荒い・ぐったりしているなどの異変があれば直ちに診察を受けましょう。

また、積極的に健康診断を受けておくと安心です。全ての心疾患が健診によって防げるわけではありませんが、獣医さんとの関係作りや愛猫の基本データの構築に役立ちます。

高タンパクな食事を

スフィンクスはいわゆる"細マッチョ"な体格の持ち主です。子猫時代は栄養豊富な食事を意識し、その後も高タンパクな食事を用意するようにしてください。

先ほども紹介したように、やや心疾患のリスクが高い猫なので肥満には気をつけましょう。持ち前の好奇心や活発さを生かし、上下運動ができる環境を整えてあげてください。

まとめ

カメラ目線のブリショ

今回はアニメや映画に登場するキャラクターのモチーフとなった猫種を紹介いたしました。

どの猫も"言われて見れば確かに"と思うところが多いですよね。改めて作品と猫を照らし合わせてみると面白い発見がありそうです。

ちなみに余談ですが、ペルシャ系の猫と暮らしていると『おしゃれキャットのマリーちゃん』に親近感を覚える方も多いでしょう。筆者もそうなので調べてみましたが、彼女はあくまでも白い猫ということでした。

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