『猫がいる家』に遊びに行くときの最低限のマナー4選

1.“猫仕様”の身だしなみを心がける
たとえ「自分の愛猫で慣れているから問題ない!」と思っていても、猫の毛がつきやすい服で行くことは、訪問先の飼い主さんに気を遣わせてしまうかもしれません。
できれば毛がつきにくく、万が一傷がついても気にならない素材や、洗いやすい服装を選ぶことをおすすめします。
また、外出するときこそ「香水」などをつけたくなるかもしれませんが、「猫がいる場所」に行くことを忘れず、香りものは控えましょう。
2.大声を出さない
おしゃべりに夢中になっているうちに、声のボリュームが大きくなっていませんか?
人慣れしている猫なら特に気にしないということもありますが、その家の猫にとっては「まだよく知らない人」なので、敏感に反応してしまうことがあります。
ただでさえ、自分の縄張りに入ってきたことに抵抗を感じているのに、大きな声まで出されたら、ますます猫を不快な気持ちにさせてしまうかもしれません。
できるだけ控えめな声で、猫にも人にも、コミュニケーションを取りましょう。
3.おやつをあげる前に飼い主さんに許可をもらう
「自分の家の猫が食べているおやつを、おすそわけしたい」「きっと訪問先の猫も気に入ってくれるはず!」と思ったとしても、勝手におやつをあげることはやめましょう。
その猫の家には、その猫の家のルールがあるかもしれませんし、猫の体調によっては、療法食しか食べることができないというケースも考えられます。
おやつを持参する際には、訪問先の飼い主さんに、事前に許可を取るようにしましょう。
4.短時間の訪問からスタートする
仲良くなりたいという一心で、つい長居するのは、訪問先の猫にストレスを与える可能性があります。はじめのうちは短時間の交流にとどめ、自分の存在が安全だと認識されるまで待った方がよいです。
猫が興味を持って近づいてこないかぎり、適切な距離感を保ち、あまり視線を合わせすぎずにふるまいましょう。
徐々に近づいてきてくれたときに、人差し指をそっと差しだせば、自分の匂いを嗅がせるという挨拶ができます。
帰宅後は、自分の愛猫へフォローを

愛猫以外の猫とのふれあいも、猫好きさんにとっては至福の時間です。しかし、帰宅後は、自分の愛猫へのフォローも忘れずに行いましょう。
嗅覚が優れている猫は、自分ではない他の匂いをまとった飼い主さんに「なんだか怪しいな?」と警戒することがあります。
さまざまな反応が考えられ、執拗にスリスリをして、自分の匂いを重ねてくる猫もいれば、ご機嫌がななめになり、すっと距離を取ろうとする猫もいるでしょう。
ちなみに、筆者の2匹の愛猫は後者に該当しますが、時間が経って気持ちが落ち着くと、思いっきり駆け寄ってきます…!
可愛らしいヤキモチをスルーせずに、いつも以上にスキンシップや遊びの時間を確保してあげてください。
まとめ

猫慣れしている猫飼いさんですが、他の猫がいる家に遊びに行く際には、最低限のマナーを意識する必要があります。
訪問した際には、最初から長時間の交流を求めず、少ない時間から関係性を深めましょう。自分の家の愛猫と性格が同じではありませんし、同じ対応をすることが正しいともかぎりません。
おやつなどを持参する際にも、相手の飼い主さんに了承を得る必要があります。
また、他の猫と仲良く交流を楽しんで帰った後は、愛猫へのフォローも忘れてはいけません。
愛猫、他の猫を問わず、その猫に寄り添った対応を心がけることは、よりよい関係性を築く重要な鍵となるでしょう。