突然子猫が現れて…
子猫
米国カリフォルニア州在住のブリーさんは、昨年6月、外食から戻ってきたところ、自宅のドライブウェイに小さな子猫が座っているのに気づきました。
彼女が近づくと、子猫は鳴き始めました。
保護
その日はとても暑く、気温は華氏110度(摂氏43度)もありました。
そのため子猫は息遣いも荒くかなり弱っていて、2~3歩しか歩けない状態でした。
ブリーさんは、周辺に母猫がいないか探しましたが、見つからなかったそうです。
もしかしたら、母猫に飼育放棄されてしまったのかもしれません。
ブリーさんは、子猫を放ってはおけないので家の中に連れて入りました。
診察
その後、ブリーさんは子猫を動物病院に連れて行きました。
子猫は生後約三週間くらいで、体中がノミで覆われており、腸には寄生虫がいたため、かなりの栄養失調状態で脱水状態に陥っていました。
もし、ブリーさんが保護していなければ、子猫はたぶん死んでいただろうと獣医は言いました。
命名
子猫は『クロエ』と命名されました。
ブリーさんは、クロエに必要な治療を受けさせ、ミルク以外にも栄養たっぷりの特別なジュレを与えました。
生活が一変
ブリーさんの生活はクロエを保護したことで、大きく変わりました。
クロエには、2~3時間おきに授乳が必要でそれは24時間続きます。
それを数日間、行いました。
ブリーさんは、それまで猫と一緒に暮らした経験は一切ありません。
クロエを保護するまで、猫と暮らす事は一度も考えた事もありませんでした。
保護した数日間は、ブリーさんは殆ど眠る事ができず、クロエに付きっきりで世話をしていたそうです。
回復
「クロエがじゃれだすほど元気を取り戻したのは、保護してから4日経ってからのことです。」とブリーさん。
下記動画はブリーさんが保護して4日経ちやっと元気を取り戻し始めたクロエです。
気持ちの変化
その後、クロエの授乳は3~4時間おきになり、それが1か月続きました。
最初、ブリーさんはクロエが元気になったら、里親を探そうと考えていました。
でも、それが行われることはありませんでした。
愛が芽生えた!
「クロエは既に家をもっています。既に家族をもっています。それに気がついたのです。」
「私はクロエのためにとてもハードな日々を過ごしました。それはクロエの事だけ考えて過ごしてきた日々でした。クロエが少しでも元気になることを願った日々でした。私がクロエの家族なんです。」とブリーさん。
小さいけど元気
クロエは、月例のわりに体重は少なく、体は小さかったのですが、食欲旺盛、好奇心も旺盛で、遊ぶ事が大好きでした。
母親
クロエは、ブリーさんのことをまるで母親のように慕っていて、ブリーさんの後を常についてくるようになったそうです。
部屋中、どこにいても、クロエはブリーさんと一緒です
新しい家族
数か月後、ブリーさんの家に2匹目の子猫が家族として加わりました。
「クロエには友人が必要だと感じたのです。」
ブリーさんは仕事をしています。その間、クロエはひとりぼっちで留守番をしていないければなりません。それで、もう1匹いれば、一緒に遊んで楽しく過ごせるとブリーさんは考えたそうです。
クロエは女の子です。2匹目はクロエより2か月若い男の子でした。
名前は『クロウリー』です。この時点で生後4か月でした。
仲良し
でも、クロエがクロウリーと最初から仲良くできたわけではありません。
最初の数日間は、互いに威嚇し合ったそうです。
でも、その後、2匹は嘘のように仲良くなりました。
まるで最初から仲が良かったように…
トゥゲザー
それから彼らは常に一緒に行動するようになりました。
ごはんを食べるのも一緒、遊ぶのも一緒、寝るのも一緒、外を見るのも一緒です。
人生の変化
ブリーさんはドライブウェイでクロエと出会うまで、猫には全く興味もなく縁もなかった女性でした。
まさか猫と一緒に暮らすなんて考えた事もなかったのです。
それがクロエと出会ってわずか1年足らずで2匹の猫と生活を共にするようになりました。
「私は死にそうになっていたクロエを救ったのですが、実は私がクロエに救われたのではないかと今は思います。たぶん、私はクロエのことが必要だったのです。」とブリーさんは最後に語っています。
最後に
ブリーさんの最後の言葉は、とても身に沁みます。
助けを必要としている犬や猫を自分が助けているつもりが、実は自分がその子たちに助けられていたのではないか…これは筆者自身もいつも感じていることでした。
同じように感じている人、たぶん、いるのではないでしょうか?
保護っ子と一緒に暮らしていると、そういう気づきを得られることもあるんですよ…
※尚、この記事及び写真&動画の掲載は、ブリーさんの承諾を得て行っています。