運河で溺れる猫を発見

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2025年3月25日、タイでコンビニの配達員を勤めるPhetさん(19歳)が、運河で溺れた猫の命を救いました。
配達を終えてWat Phrom Rangsi近郊の運河沿いを走っていた彼は、猫が水の中に落ちるのを目撃しました。その猫は苦しそうで溺れそうになっています。
「水の中で猫はもがいていましたが、やがて疲れてしまい浮かぶだけで精一杯のようでした。それでバイクを停めて反対側に渡り、助けようとしたのです」と彼は話しています。
猫が必死に水かきをする中、彼はそばにあった枝を伸ばして近づこうとしましたが、うまくいきませんでした。猫はコンクリートの堤防に近づいたのですが、遠すぎてPhetさんが抱き上げることはできません。
そこで彼は手すりにつかまって足を伸ばし、猫に自分の靴をつかませようとしたのです。
必死の救助が成功

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実はPhetさんは泳げません。制服を濡らすのも避けたかったので、そのまま10分間手すりにつかまったまま足を伸ばし続けました。体は疲れ果て、もうこれ以上は続けられません。
ちょうどそのとき通行人がかけつけ、一緒に猫を水の中からすくいあげることに成功しました。
「危険や自分の安全など考えられませんでした。とにかく猫を助けなければならないということだけを考えていました」と振り返る彼。
この救助の様子はTikTokユーザーに投稿され、それ以来2750万回以上再生されており、120万件以上の「いいね」を獲得しています。
飼い主も大喜び

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救助の知らせを受けた猫の飼い主女性が駆け付けました。愛猫が無事なことに大喜びです。彼女は「猫は何かを追いかけているうちに運河に落ちたのではないでしょうか。助けていただいて、本当に感謝しています」と話しています。
彼が勤務する「セブンイレブン・タイランド」ではこの行為を称賛し、その勇敢な行動に対して報奨金を出すことを決めました。
同社のFacebookページには次のように投稿されています。
「猫は救助されて無事でした。あなたのやさしさに感謝します。当社はあなたに報奨金を用意しています」