猫が奏でる「心地いい音」4選

1.カリカリを食べる音
猫がカリッカリッと咀嚼音を立てながら、美味しそうにごはんを頬張る姿は、飼い主さんをほっこりとした気持ちにさせてくれます。
人の聴覚では、咀嚼音が美味しさを感じさせる効果があるという研究結果もありますが、もしかすると猫も同じように、その音によい影響を感じているのかもしれません。
飼い主さんは、猫に常に美味しいごはんを提供できるように、鮮度管理も適切に行うようにしましょう。
2.水を飲む音
猫が水を飲む音も、愛らしい響きを奏でます。
虚無感の強い表情を浮かべながら、ピンクの舌で丁寧に水をすくいあげる様子から、水を飲むことに集中していることが伺えます。なかには、よっぽど喉が渇いていたのか、猛スピードで飲み進める姿を見かけることもあるかもしれません。
ちなみに、猫の飲み水は、人が生温かいと感じるぐらいの38℃が適温と言われています。
3.ゴロゴロ音
猫のゴロゴロ音を聞いていると、なぜかだんだんと眠気を感じてきたという経験はありませんか?実は、これはあながち間違っていません。
猫のゴロゴロ音には、人がリラックスするときに必要な「副交感神経」を優位にさせる効果があり、睡眠を促すのに最適なのです。
一定のリズムで奏でられる心地よい低周波の音は、飼い主さんにとって、まるでリラックスできる音楽のような存在となるでしょう。
4.寝息
猫がクークー、スースーと穏やかな寝息を立てて眠る姿を見ると、熟睡していることが分かり、飼い主さんも安心できるのではないでしょうか?
ときどき何か夢を見ているのか、ウーンやニャオといった寝言を口にすることもあり、思わず笑みがこぼれます。
飼い主さんと一緒に寝るタイプならば、先ほどご紹介したゴロゴロ音とセットで、耳元に優しい音が広がってくるかもしれません。
猫が奏でる「困った音」3選

5.嘔吐の音
ケッケッという怪しげな音が聞こえてくると、飼い主さんは血相を変えて猫の様子を確認しようとするでしょう。
それは、猫を飼っている人ならば聞き慣れているであろう、嘔吐直前のサインだからです。
猫が嘔吐するのは珍しいことではありませんし、何より大切なのは猫の体調です。
とはいえ、洗うことができないお気に入りのソファやカーテンに嘔吐されてしまうと、さすがに飼い主さんも「とほほ…」な気分にならざるを得ません。
6.爪でイタズラする音
カチャカチャという音も、やはり飼い主さんの警戒を高める音です。
筆者の2匹の愛猫もイタズラが絶えず、爪を器用に使ってクローゼットを開けようとする姿を、たびたび目撃しています。
賃貸にお住まいであれば「このまま傷がついたら…」と原状回復のことが頭をよぎり、思わず冷や汗をかくこともあるでしょう。
イタズラをしたい猫とそれを阻止したい飼い主さんの、どちらも譲らない攻防戦です…!
7.走り回る音
猫が元気なことはうれしいですが、夜中にドタバタと走り回るのは、飼い主さんを困らせます。
実は、猫の肉球には、消音効果があることが分かっています。しかし、家の中は猫にとって安全なテリトリーなので、音を気にする必要がないのでしょう。
エネルギーを少しでも発散させるためには、飼い主さんが寝る前に、猫と遊ぶ時間を短時間でも作ってあげることが必要です。
猫が奏でる「心地いい音」は、ASMRさんもメロメロに

「ASMR」という言葉は、流行語大賞にも選ばれたことがあり、日本語では「自律感覚絶頂反応」と訳されます。
その効果は医学的にはまだ解明されていないようですが、五感によい影響を与える音を聞くことで、心地よさや快感につながると考えられています。
そんなASMRの世界で、猫が奏でる音に夢中になる人が続出するのも納得です。大好きな猫を通じて、ずっと聞いていたい音を楽しめるとは、まさに幸せの連鎖でしょう。
一方、猫自身がASMRを感じるかどうかは分かりませんが、ある研究によると、猫はクラシック音楽を好むと言われているため、一度猫の前で流してみてはいかがでしょうか?
まとめ

猫が奏でる音に意識を向けると、新たな魅力を発見できるかもしれません。
ASMRさんにもぴったりですので、タイミングを見計らって録音し、いつでも愛猫の音が聞けるような環境を整えるのもよいでしょう。
一方、嘔吐の音や爪でイタズラをする音、走り回る音は、困った音に分類されます。これらを完全に防ぐことは難しいですが、できるかぎりの対策をし、快適な猫との暮らしをお楽しみください。