1.成分に注意

殺虫剤に使われている成分によっては、使用すると猫の健康に影響が出る場合があります。
ピレスロイド系
家庭用の殺虫剤に使われていることが多い成分です。殺虫燻煙剤やスプレーなどにも使われています。ピレスロイドは虫の神経系に作用するため、人や猫など哺乳類にはほぼ害がないと言われています。成分が体内に入っても分解され、排出されます。
ただし、大量に吸い込んでしまうと、嘔吐、下痢、涙やよだれが出るなどの症状が見られる場合があります。猫によってはアレルギー症状が出ることもあるので、使用後に猫に異変が見られたら動物病院を受診しましょう。
園芸用殺虫剤、アロマオイルはNG
園芸用殺虫剤に使われる成分の中には、猫が中毒を起こすものがあるため、猫がいる場所での使用には注意が必要です。
ハッカ油などアロマオイルを使った防虫剤は天然成分で安全に思うかもしれませんが、猫の体内に入ってしまうとうまく分解できず中毒を起こすことがあります。もし、使用後に猫の体調が悪くなったら、動物病院を受診し、害虫駆除に使用したものを獣医師に伝えましょう。
2.猫が触れたり口にしたりしないようにする

置き型タイプの殺虫剤、蚊取り線香などは、猫が触れたり口にしなければ使用することができます。
蚊取り線香は煙がこもるので、猫の脱走に注意して換気をする必要があります。猫に害がない成分の殺虫スプレーなどを使用する際は、猫に直接かからないように使用することも大切です。
3.超音波式害虫駆除装置は猫が嫌がる可能性も

虫が嫌がる超音波を出していて、薬剤を使用しない点では安全です。しかし、猫が超音波を感じ取っている可能性があります。
使用中に落ち着きがなくなる、体調を崩すなど、猫の様子がいつもと違うと感じたら、使用を控えた方がいいでしょう。
4.説明書をよく読んで使用する

殺虫スプレーや燻煙剤などは使用方法、使用中の注意点などよく読んでから使いましょう。燻煙剤は、犬や猫に対して安全性が高い薬剤が使われていますが、使用中はペットを部屋の外に出す、直接肌にふれるものや食品にはカバーをかける、使用後は換気を十分に行うなどの注意点があります。
猫がなめたりくわえたりするものや、肌に触れるものを部屋の外に出す、カバーをかけるなど準備をしてから行いましょう。
まとめ

猫がいる家で害虫駆除をするときは、猫に害のない殺虫成分が使われているものを選びましょう。置き型、蚊取り線香、燻煙剤など殺虫剤にいろいろなタイプがあります。猫が口にしないようにする、説明書をよく読んでから使うなど、猫の健康に影響がでないように使用しましょう。