“角”が生えることも!?肉球にまつわる6つの健康トラブル

肉球は滑り止めやクッション材、足音を消すなど、狩りをしながら生きる猫には欠かせない存在です。
それは家猫も同様で、キャットタワーから降りる際やフローリングを元気よく走り回るうえで役立っています。
そんな肉球も時に、思わぬトラブルに見舞われることがあります。なんと"角"が生えてしまうことも。
ここでは、肉球にまつわる6つの健康トラブルを紹介いたします。
1.ひび割れ

乾燥や水分不足、床を走る際の摩擦によって、肉球がひび割れてしまうことがあります。更に摩擦を繰り返す生活が悪循環となり、ケアをしなければひび割れが悪化していきます。
最悪の場合は、亀裂からばい菌が侵入し、そこから感染症を起こす恐れがあります。
肉球は元々触れることが困難な部位なのですが、よく眠っているタイミングなどを見計らって状態を確認し、ぷにぷに感のない乾燥した印象を受けた場合は猫用の保湿クリームを塗ってあげましょう。
2.切れて負傷する
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弾力性が高い肉球でも、誤って硬いものを踏んでしまった場合は怪我をする恐れがあります。猫同士のじゃれ合いでもヒートアップすると肉球が傷つくことがあります。
軽い出血であれば清潔なガーゼで覆った上からキュッと握ることで血が止まるでしょう。しかしながら、完治する前に感染症を起こす危険性があります。
念の為、応急処置が済んだら診察を受けておきましょう。
3.火傷
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猫は暖かい場所を好むため、興味本位でストーブに飛び乗ることがあります。特に石油ストーブは火傷のリスクがあり、実際に火傷を負ってしまうことも。
ひとたび火傷をすると、なかなか自然には治ってくれません。肉球は歩行に直結する部位なので、支障をきたす前にきちんと治療を受ける必要があります。
また日々の生活では、ストーブ自体を柵で覆ったり、猫が過ごす部屋はファンヒーターを置くなどの工夫をしてみてください。
4.発熱または低体温
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ウイルス感染やその他の疾患の影響で発熱している場合、肉球は熱くなります。
逆に循環器系の疾患(心臓病や血栓症など)が疑わしいケースでは肉球が冷たくなります。もちろん冬場の冷えでも冷たくなることはありますが、低体温が潜んでいる場合はいつまでも温かい状態には戻りません。
何れにしても肉球の温度感に異変があれば、何かしらの不調のサインと受け止めて、速やかに診察を受けましょう。
5.巻き爪が刺さる
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シニアの猫は徐々に動く頻度が減少し、爪を研ぐ機会も減ってしまいます。寝たきりの猫は尚更地面に足裏をつけることがなくなります。
このように、歩行や移動が困難になった猫に付きまとうのが巻き爪です。伸びた爪を放置すると、そのまま巻いてしまうことにより、最終的には肉球に刺さってしまいます。
これは非常に痛い状態なので、シニア猫の爪切りは必須です。定期的に爪を切り揃えることで巻き爪は防ぐことができます。
6.皮角(ひかく)
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普段は柔らかい肉球ですが、角質が角化(かくか)するとイボのような突起ができます。これを『皮角』または『肉球爪状物質』といいます。
そう、冒頭で紹介した“角”とはまさにこれのこと。イボやタコのような物体ができることもあれば、角のような小さな爪状のものが生えることもあります。
ほとんどの場合は一過性で、自然消滅します。特に痛みや痒みがない場合、体調に変化が見られない場合は様子見で大丈夫です。
明らかに皮角を庇って歩く様子が見られる場合や、歩行時に突起が触れる音がする場合、動くことが億劫そうな印象を受ける場合は診察を受けましょう。
肉球の乾燥を防ぐことが予防法としても治療法としても役立ちます。
中には猫白血病ウイルスや、猫エイズウイルスが関与してできるケースもあります。更に稀ではありますが腫瘍が原因となる場合もあるので、気になる異変があれば獣医さんに相談してください。
まとめ
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肉球は歩行に欠かせない重要なパーツです。日頃からさり気なく様子を確認し、適宜保湿するなどのケアをしてあげましょう。
これから猫を迎える方は、初期段階のスキンシップから肉球に触れる習慣を持ちましょう。猫側も慣れることで肉球に触れられる抵抗感がなくなります。
既に猫と暮らしている方は、日々の歩き方をよくチェックしてあげてください。そして、トラブルが発生した際は自己判断せずに、動物病院に相談しましょう。