猫にやさしい『床材』2選 足腰の健康を考えるなら何を選ぶのがベスト?

猫にやさしい『床材』2選 足腰の健康を考えるなら何を選ぶのがベスト?

住宅の床材として使われることの多いフローリングですが、猫のいるご家庭では注意が必要な床材でもあります。猫にとってフローリングは硬く、滑りやすいため足腰の負担になってしまうことがあるのです。では猫の足腰にとって良い床材とはどのようなものなのでしょうか?おすすめの床材を2つ紹介します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

猫がいるご家庭で床材を選ぶ際のポイント

床に転がっている猫

猫のいるご家庭では、以下のような床材がおすすめです。

  • 適度な弾力がある
  • 滑りにくい素材である
  • 水に強いまたは、簡単に洗える

足腰の健康を優先するなら、滑りにくさと適度なクッション性は重要なポイントとなります。

また猫は、毛玉を吐くことがありますので掃除のしやすさは見逃せません。理想としては、水に強く、さっと拭くだけできれいにできる素材です。もしくは、簡単に洗える素材がおすすめです。

今回は数ある床材のなかから、猫の足腰に優しく、掃除が簡単、賃貸住宅でも使える、手に入れやすい床材として「クッションフロア」と「タイルカーペット」の2つを紹介します。

1.クッションフロア

床でゴロゴロしている猫

ペットと暮らすなら猫に限らずおすすめなのがクッションフロア。フローリングに比べて弾力性があり、衝撃の吸収にもすぐれ、滑りにくいという特徴があります。

そのためジャンプの着地の際にも足腰への負担が少なく、猫に優しい床材といえるでしょう。

また水や汚れにも強いので、トイレの失敗や嘔吐の際にもさっと拭くだけで簡単に掃除ができるのもおすすめのポイントです。

デザインも一般的なフローリングのような木目調から、大理石柄、タイル柄などバリエーションが豊富なので、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。

両面テープで止めるだけでもOKなので、傷が気になる賃貸住宅の床材としてもおすすめです。

ただし爪が刺さりやすく、傷つきやすいというデメリットがあります。気になる場合は、傷がつきにくいペット対応のクッションフロアを選ぶと良いでしょう。

2.タイルカーペット

猫と爪とぎ

正方形や長方形にカットされたタイル状のカーペットです。タイル状のカーペットを床に置くだけで設置できるので、子供でも簡単に敷くことができます。カットすることもできるので、部屋の広さに合わせてぴったりと敷くことも可能です。

またタイルカーペットは、猫が走り回っても足が滑る心配がありませんし、衝撃も吸収してくれるので活発な猫にも安心です。

デメリットは、カーペットなのでトイレの失敗や吐いてしまったときに洗わなければいけないところでしょうか。ただし汚れた部分だけを剥がして洗うことができるので、普通のカーペットよりは手間が抑えられます。

タイルカーペットと似ている商品に「ジョイントマット」がありますが、猫のいるご家庭には不向きです。

猫が噛みちぎって飲み込んでしまった場合、弾力性があるため腸に詰まる可能性があり、最悪は命を落とすことになります。

まとめ

電車で遊ぶ女の子と猫

猫は走り回ったりジャンプしたりするため、フローリングなどの滑りやすい床材は足腰の負担になってしまうことがあります。足腰の負担を軽減するためには、滑りにくく、クッション性の高い床材がおすすめです。

その点では、今回紹介した「クッションフロア」と「タイルカーペット」は、猫のいるご家庭でも安心して使うことができます。

ただし掃除のしやすさや、扱いやすさにはそれぞれ違いがあります。床材は敷いたら終わりではありません。足腰の健康はもちろんですが、毎日の掃除やお手入れの手間もあります。飼い主さんにとっての扱いやすさも考慮して選ぶようにしましょう。

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