「欧州一猫好きな国は、ルーマニア」ペットの飼育にもお国柄 スウェーデンの団体が分析

「欧州一猫好きな国は、ルーマニア」ペットの飼育にもお国柄 スウェーデンの団体が分析

ペットフード産業のデータをもとに、欧州のペット飼育状況の分析結果が発表されました。それによると、欧州全体では犬より猫のほうが人気が高く、とくに東欧諸国は「猫好き」な家庭が多いようです。あわせて国による飼育状況の違いも明らかになっています。

猫を飼う率が高いのは「東欧諸国」

猫をかわいがる中年夫婦

画像はイメージです

スウェーデンに拠点を置く猫愛好家によるウェブサイト運営団体「Kattly」が、「欧州ペットフード工業会連合」(FEDIAF)のデータを基に、ペットの保有状況について独自の分析を発表しました。この分析は2022年のデータを使っており、2024年にFEDIAFの報告書に掲載され、公開されています。

それによると、欧州では犬より猫の方がやや人気が高くなっています。1匹以上の猫を飼っている世帯は27%、1頭以上の犬を飼っている世帯は25%でした。しかし、国によってデータは大きく変わってくるのです。

全欧でもっとも猫を飼う率が高い国はルーマニアで、48%に上ります。次いでポーランド(41%)、ラトビア(37%)でした。東欧諸国で猫の人気が高いことがわかります。

逆に猫を飼っている世帯の割合が少ないのは、ギリシャ(13%)とトルコ(14%)でした。

猫好きなトルコは「全欧でもっともペットを飼わない国」

トルコの街角で、猫をなでる少年

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犬に関してはハンガリーが50%と高く、次いでポーランド(49%)、ルーマニア(45%)、チェコ共和国(42%)と続きます。

ルーマニアとポーランドは猫を飼う家庭も多いので、「欧州で一番ペットを愛する国」といえるでしょう。

一方、トルコは犬の飼育率が最低の5%でした。猫を飼っている世帯の割合も低いので、トルコは「欧州でもっともペットを保有しない国」だとわかりました。またスイスも犬の飼育率は低く、12%でした。

猫と犬の飼育数が大きく異なる国もあります。スイスとトルコでは、猫は犬の3倍以上飼われていますが、クロアチアとスロバキアでは犬のほうが圧倒的に人気がありました。

猫の飼育数は犬よりも多い

民族衣装を着た高齢女性と飼い猫

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隣り合った国でも、大きな違いがみられます。ベルギーとオランダがその例です。ベルギーでは33%の世帯が猫を、30%の世帯が犬を飼っています。一方オランダでは猫は23%、犬は18%になっています。ベルギーの人々はペットとの暮らしを好むことを示しています。

ペットを飼っている場合、犬よりも猫のほうが多く飼われているのが一般的なようです。欧州全体の猫の数は1億2900万匹以上なのに対し、犬は約1億600万頭です。

同時にイタリア、スロベニア、フィンランドなどでは、1世帯あたりの猫の飼育数が多いこともわかっています。たとえばイタリアでは、猫を飼っている世帯は22%で犬を飼っている世帯は28%ですが、猫の数は1020万匹、犬は880万頭です。つまり複数の猫を飼う家庭が多いことを示しているのです。

欧州の国々でもその「お国柄」によってペットの種類や飼育率に違いがあることが、あらためて明らかになった興味深い分析結果でした。

出典:Kattly study finds cats are more popular than dogs in Europe

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