愛猫が『ブラッシングを嫌がる』のはなぜ?4つの理由と、慣らすための方法

愛猫が『ブラッシングを嫌がる』のはなぜ?4つの理由と、慣らすための方法

愛猫にとってブラッシングは、毛玉対策や皮膚の健康をたもつために必要です。しかし中にはブラッシングを嫌がる猫もいますよね。そこで猫がブラッシングを嫌がる理由をチェック。慣らすための方法も調べましょう。

1.時間が長い

猫の手とペットブラシ

ブラッシングは猫にとって、飼い主さんとコミュニケーションでもあります。しかし、猫はもともと必要以上に構われることを嫌がる動物です。

よって、ブラッシングの所要時間が長いと、猫をイライラさせてしまうことがあるのです。猫にとって「かまいすぎ」と思われないように、1回のブラッシングは5分~10分以内にしましょう。

また性格によっては5分でも長いと感じる猫もいます。愛猫の様子では2~3回サッと撫でるだけとか、1分を上限にするなど調整してくださいね。

なお1回に行う時間が短くても、1日のなかで2回、3回と分けて行う方法もあります。短毛種の場合は週に3~4回でよくても、長毛種や換毛期は毎日のブラッシングはかかせませんので、小分けにして適度にブラッシングをするとよいですよ。

2.痛い経験をした

ブラシを見て警戒する猫

ブラッシングをされたときに、猫が痛がったり不快そうにしたことはありませんか?

人間も髪の毛をとかすときに、強引に引っ張られたり力が強かったりすると地肌が痛く不快に感じるものです。猫も同じで、ブラッシングの力加減やブラシの種類が被毛に合っていないと、痛くなります。

愛猫に痛い思いをさせないためには、まず常用するブラシの見直しからはじめましょう。

長毛種でからまりやすい毛質の猫は、目の細かいコーム系は痛がりますし、スリッカーブラシは毛玉がとれやすい反面、皮膚に傷をつけてしまうこともあります。

ちなみにブラッシング初心者の場合はラバータイプのブラシやミトンタイプのブラシが扱いやすいでしょう。

3.苦手な部分を触られるから

おしりをブラッシングされる猫

猫は自分がさわられたくない部位に敏感です。急所である「お腹」を嫌がる猫は多いですし、お尻を苦手とする猫も少なくありません。またしっぽはたくさんの神経が通る場所なので、ここもNG。猫にとって大切な場所はさわらないようにしましょう。

もしブラッシングで愛猫を嫌らせてしまったら、その時点で愛猫はブラッシングを嫌いなものと認識します。ひどいときは、ブラッシングを出した時点で逃げてしまったり噛みついて攻撃してきたりするのです。

その場合は、しばらくブラシは見せず、再開するときは一度でも猫が嫌がった部位に触れることは避けましょう。心地よいと思ってもらえるところを慎重に探して、丁寧に手短にブラッシングしてみてくださいね。

4.飼い主さんに慣れていない

ペットブラシを睨む猫

まだ自宅にお迎えして間もない猫や、もともと人間が苦手な猫の場合は、ブラッシングはハードルが高いかもしれません。

まずはブラッシングよりも飼い主さんに慣れることが先決。ごはんやおやつを与えるなど日常的なお世話をしながら、少しずつスキンシップをしてみましょう。ブラシを使うのは、猫の方から近寄ってきたり甘えてきたりするようになってからがよさそうですよ。

ブラッシングに慣らすために

抱っこされながらブラッシングされる猫

ブラシに慣らすためには、先述したように飼い主さんとの心の距離が近いことが必須条件です。

それがクリアできたら、愛猫にあったブラシを選びますが、最初は「歯ブラシ」を使うのもおすすめ。眉間から額に上がっていくように歯ブラシで優しく撫でると、母猫にお世話してもらったときと似た感覚になるようです。

ブラッシングをするタイミングも大切です。おすすめは機嫌がよさそうなリラックス中。食事中や遊んでいるとき、緊張しているときなどは絶対にやめましょう。

ブラッシングは毛並みにそってやさしく行います。少しでも嫌がるようなら手をとめて、別のタイミングを探します。しっぽをパタパタさせたら要注意のサイン。すぐにブラッシングをやめましょう。

まとめ

気持ちよさそうにブラッシングを受ける猫

猫と暮らしていると抜け毛の悩みは尽きません。家の中が抜け毛だらけになり、掃除してもすぐに猫の毛がフワフワ……。衣類に猫の毛が付着するなど、飼い主さんとしても困ってしまうはずです。

でもイライラしてブラッシングをしてもけっして良いことはありません。猫のためにもなるべくゆったりとした気持ちで、接してみてくださいね。

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