「安楽死の直前」だった母猫を家族に迎えて12年…今も幸せな毎日は続く 南アフリカ

「安楽死の直前」だった母猫を家族に迎えて12年…今も幸せな毎日は続く 南アフリカ

施設に保護されている成猫は、飼い主が見つかりにくいのが現状です。しかし、12年前に母猫を引き取った南アフリカの女性は「大人の猫を家族にすれば、すばらしい毎日を送ることができる」と訴えています。

「成猫は飼い主が見つかりにくい」のが現状

メインクーンの顔のアップ

画像はイメージです

動物の保護施設から引き取られるペットは、ほとんどが子猫・子犬です。

米国動物虐待防止協会(ASPCA)によると、米国内の保護施設にいる約630万匹の動物のうち、約320万匹が猫です。そして毎年約210万匹もの猫が新たに保護されています。

ところがこうした施設から飼い主の元へ引き取られるのは、子猫がほとんどだそうです。世界動物財団(World Animal Foundation)の調査では、子猫の81%に飼い主が見つかる一方で、成猫の場合は54%にとどまるといいます。

こうした状況に対して、南アフリカに住むLynn Pretoriusさんは自身の体験をもとに次のように断言します。

「保護施設から成猫を引き取ることを強くおすすめします。大人の猫も子猫と同じくらい遊び好きで、愛情あふれるすてきな家庭を築いてくれるすばらしい存在だからです」

施設で心惹かれた猫は…

飼い主に甘えるメインクーン

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Lynnさんが愛猫「Pebbles」に出会ったのは、2012年のこと。南アフリカのダーバンにある動物保護施設を訪れたときでした。この猫はメインクーンで、出産した子猫たちとともに保護され、6週間前から施設で暮らしていました。

「そのとき、猫に心惹かれるものがありました。その後もこの施設を訪れるたびに、母猫はまだ子猫たちとともに暮らしていました。私が声をかけると、母猫は猫語で返事をするのです。とても大きな声でね」

その後6週間たってまた施設を訪れたLynnさんは、子猫たちがすでに全員よい家庭に引き取られていったことを知りました。残った母猫は悲しそうで、自分のチャンスを待ちわびているように見えます。

ところが、施設の職員によると、この猫はまもなく安楽死させられるというではありませんか。

Lynnさんは、すぐに母猫を家族に迎えることを決断しました。

愛猫がくれた幸せな12年間

餌を食べるメインクーン

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「神さまが導いてくれたのでしょうか。最適のタイミングでPebblesを引き取ることができました。12年たった今でも、この猫はわたしと一緒に幸せに暮らしています。本当に大切な友ですよ」という彼女。

Pebblesは愛情深くてやさしい性格の猫です。これまで一緒に暮らしている間、Lynnさんや家族に多くの喜びを与えてくれたといいます。

Pebblesのほうも自分が安楽死から救われたことを知っているのか、猫人生を全力で楽しんできました。普通の猫と違って、犬と遊ぶのが大好きなうえ、雨の日や川・海での水遊びもお気に入り。のどが渇くと、大きな浴槽から直接水を飲むこともあるそうです。

「餌を食べる前には、大声で『ニャア!』と鳴きます。普通の猫とはまったく違います」というLynnさん。

Pebblesの話はテレビ番組でも紹介されました。

Lynnさんは「より多くの人々が、保護施設で見過ごされているペットを自宅に迎えてほしいです。すばらしい毎日が待っていますよ」と話しています。

出典:Mama Cat Saved From Euthanasia After Kittens Adopted Now Lives Best Life

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