毎日、橋の上でくつろぐ猫
ロンドン北部の歴史的建造物に指定されている人道橋に、新しい名前がつけられることになりました。
その名は「Barney」。ここによくたたずんでいた猫のBarneyを記念して、地元住民の総意を受けて名づけられたものです。
この歩道橋を通るたびに、Barneyをなでるのを楽しみにしていたというある人は、こう話します。
「Barneyは2021年に亡くなりましたが、生前は川にかかる人道橋の真ん中でよくくつろいでいました。このあたりではとても有名な猫です。犬を連れた人がやって来ても、決して脇にどいたりせず堂々としています。だから犬の散歩にはわざわざ別のコースを選ぶ人もいましたね」
みんなの人気者に
Barneyの死後、住民協議会のメンバーAlan Boyleさんが「人道橋をBarneyと命名すること」を求めるキャンペーンをWeb上で展開しました。
「この猫は橋の真ん中に横たわり、誰が近づいても動こうとしませんでした。学校や仕事に行く途中、あるいは電車に乗る途中、人々はBarneyをよくなでていました。有名で伝説的な存在だったのです」とAlanさん。
「亡くなったとき、地元のFacebookページ『Love Your Doorstep』に約150件の哀悼メッセージが投稿されたほどです。『いつもBarneyに挨拶するのが大好きでした』とか『孫たちは川沿いを歩いてこの猫に会いに行くのがお気に入りだったのです』といった声も寄せられました」
思い出は語り継がれる
Barneyの飼い主は、哀悼のメッセージを送ってくれたすべての人に感謝し、「うちの猫が人気者だということは知っていましたが、実際にどれほど有名だったかは知りませんでした!」とコメントしています。
地元の市議会も「地域の人々がBarneyとの出会いを形に残したいと願っていることがわかりました」と声明を出しています。
Barneyの思い出は、これからも人道橋の名前になって地域の人々に語り継がれていくことでしょう。