猫が警戒する飼い主のNGな行動
1.大きな声や音を出す
猫は人よりも聴覚が優れているので音に敏感です。特に突発的な音にはひどく驚いてしまいます。
そのため飼い主さんが物を落としてしまったり、大きな声で笑ったり、猫を驚かせるつもりがなくても飼い主さんから音が出ているとわかると、猫は飼い主さんを警戒してしまうことがあります。
また、普段から足音やドアを閉める音などが大きい人も、警戒されやすいです。
2.怒鳴ったり叩いたりして叱る
猫の行動に飼い主さんが困ることもあります。しかし、猫は誰かに従う動物ではないため、叱られても理解できません。
さらに、猫に怒鳴ったり暴力を振るって叱ることをしていると、猫は飼い主さんを怖い存在だと思い警戒するようになります。猫を叱らなくても済むように、生活環境を整えるなどの工夫をしましょう。
3.無理強いをする
猫を可愛がりたくて抱っこしたり、体のケアをするためにジッとさせたりすることがあります。猫は拘束されることや長時間構われることが苦手です。猫が嫌がったときはすぐに開放してあげましょう。
嫌がっているのに抱っこをやめなかったり、ケアを続けたりしていると、飼い主さんが近づくだけで「嫌なことをされるかもしれない」と猫が警戒するようになります。猫の体のケアは、猫が嫌がらないうちに手早く終わらせるか、何日かに分けて進めるようにしましょう。
4.目を見つめる
信頼関係ができている飼い主さんと猫であれば、目を見つめることは愛情表現のひとつです。しかし、まだ信頼関係ができていない場合、見つめられた猫は「けんかを売られている」と感じてしまい、飼い主さんに見つめられると警戒してしまうことがあります。
猫をなるべく見つめないようにしたり、目が細くなるように笑顔で猫を見たりすると、猫にプレッシャーを与えにくくなりますよ。
なぜ猫は警戒心が強いのか
警戒する習慣がある
猫は知らないもの、新しいものを怖がる「ネオフォビア」という習慣があります。猫だけでなく他の動物にもネオフォビアの特徴はありますが、猫は食べ物に対してもこの習慣を示すことがあり、新しいキャットフードを食べないというのもネオフォビアです。
知らないものを警戒して、チェックが終わると今度は「好奇心」が強くなってくることもあります。怖がっているだけでは生きていけないので、実は猫は警戒心と好奇心の両方を持っています。
単独行動だから
猫は基本的に群れを作らない動物です。母猫の元を離れたら自分の身は自分で守らなければなりません。
自分の縄張りを持つようになり、パトロールをして異変がないか見て回ることもしなければならないため、警戒心が強いです。
まとめ
猫は知らないものに対して警戒する習慣や、単独で行動することから警戒心が強いとされています。
飼い主さんとの生活に慣れていても、飼い主さんが大きな音を出したり、猫を構いすぎたりすることで警戒モードに入ってしまうことがあるため、猫が落ち着いて生活できるように、接し方や生活環境を見直してみましょう。