合計で標高3000メートル以上を徒歩で制覇
7歳の猫が、英国で名だたる「3つの高山」を、人間に抱かれずに歩いて登頂して、猫としての新記録を作りました。
ペルシャ猫の「Louis」が、2024年8月末に湖水地方のスカーフェル・パイク山の頂上に到達し、「スリー・ピークス」と呼ばれる3つの高山を完全制覇したのです。
その直前にスコットランドのベン・ネビス山に登頂し、5月には北ウェールズ地方のスノードン山にも登っていました。
飼い主のJess PetersさんとDan Taylorさん夫婦とともに、リードにつながれたLouisが29時間をかけて征服した標高は、合計で1万1千フィート(3350メートル)になります。
「山を登った猫はほかにもいるでしょうが、これまで調べたところでは、スリー・ピークスを制覇したのはLouisだけです。記録に残る偉業を達成してくれて、とてもうれしいです」という2人です。
冒険好きな猫は「まるで犬のよう」
夫婦によると愛猫はとても冒険好きで、よく木登りを楽しんでおり、まるで犬のような行動をとります。
山ではLouisにはハーネスとリードをつけるようにし、寒くなった場合に備えて、何着かの服とコートも持参するなど、準備万端で登山に臨みました。水や食べ物、毛布も用意し、追跡装置で常時監視しながら登ったといいます。
「Louisはやる気満々です。1日に6マイル(約9.7キロ)歩ける体力があります。登山ではわたしたちの前を歩くのですが、あまり長く登り過ぎたときはリードをひっぱって戻すほどです」
今後の冒険に期待を
Danさんはトラック運転手めざして訓練中。Jessさんは航空宇宙エンジニアで作家でもあります。夫婦ともにアウトドア活動が大好きなので、冒険好きな愛猫を一緒に連れて行こうと考えたそうです。
「スノードンを登るのに、Louisを連れていったら面白いだろうと思ったのが始まりです。スノードンもベン・ネビスもひどい悪天候でしたね。でも幸い、今回のスカーフェル・パイクは最高の好天に恵まれました」
Danさんは、妻と愛猫をさらなるアウトドアの旅へ連れ出すべく、計画を立てているところだそうです。今後のLouisの冒険に、期待が高まりますね。