1.飼い主の行動パターン
飼い主さんに自覚はないかもしれませんが、出かける前に決まった行動パターンを繰り返していませんか?
例えば「出かける前には必ず髪をセットしてトイレに行く」といったささいなことでも、猫にとって『このパターンは外出?』と察知できることがあります。
筆者も自室へ向かう前に居間で髪をとかす癖があり、これを見ていた愛猫は筆者が櫛を手にするだけでついてくる準備を始めます。
こういった『何かする前に必ず同じ順番の行動を取る』のを愛猫は見抜いているため、飼い主さんが外出する前に取る行動もきちんと把握している可能性が高いと言えるでしょう。
2.ご飯が用意される
外出が少し長くなる場合、愛猫のご飯を準備して行かなければならないのは飼い主さんにとて当然のことです。
しかし、この行動も愛猫に外出を察知されるポイントとなっている可能性があります。
出かける前には必ず愛猫のご飯を用意し、トイレを綺麗にしておくことは大切なことですが、この行動によって「これから出かける」ということを愛猫に伝えてしまっているかもしれませんね。
だからといってご飯を準備したりトイレを掃除したりすることは、留守番する愛猫にとって必要不可欠な行動のため、こればかりは察知されたとしてもある程度仕方のないことなのかもしれません。
3.飼い主の態度
出かける前に愛猫に「行ってくるね」と声掛けしたり、しばらく会えなくなるため猫吸いをしたりしてしまう飼い主さんもいらっしゃると思います。
ですがその態度で、猫は「あ、飼い主さんは今からお出かけしてしまうんだな」と察してしまうようです。
外出によってしばらく愛猫と離れなければならないのは寂しいかもしれませんが、これによって愛猫のほうにも「今から飼い主さんがいなくなってしまう」ということを察知されてしまいます。
出かける前に猫に取るべき対応
猫には、甘えん坊な子や自立心の強い子など、さまざまな性格の子がいます。しかし、どのような性格の猫でも、飼い主さんが長時間留守にすると不安を感じることがあります。
また、性格に関わらず、外出前はできるだけさりげなく出かけるほうが良いとも言われています。過剰に「出かけるよ」とアピールすると、猫に不安やストレスを与えてしまう可能性があるからです。
猫は飼い主の行動に敏感で、過剰な『お出かけアピール』がかえって不安を引き起こすことがあります。
そのため、愛猫全員に「行ってきます」などと告げる習慣がある飼い主さんであれば、猫のためにも、そうした行動は控えたほうが良いかもしれませんね。
まとめ
飼い主さんが悲しんでいると寄り添ってくれる、泣いていると心配して顔を覗き込むなど、愛猫は飼い主さんの『いつもの行動』と『いつもと違う行動』を正確に把握する、とても察しの良い生き物です。
そのため、外出前の飼い主さんの行動や態度もすべてお見通しである可能性が高いです。
できるだけさりげなく外出するために愛猫が寝ているのを確認してから準備しても、いつの間にか背後にいた……なんてこともあるかもしれません。
賢すぎる猫たちに行動パターンを読まれないようにするのは難しいことですが、余計な不安を感じさせないように、いつもと変わらない態度を心がけましょう。