『猫用の食器』をきれいに洗う4つの方法 人用洗剤はあまり使わないほうがいい?

『猫用の食器』をきれいに洗う4つの方法 人用洗剤はあまり使わないほうがいい?

食器は直接猫が口を付けるものなので清潔に保ちたいものですが、人間用の洗剤を使っても良いのか気になる飼い主さんもいらっしゃると思います。そこで今回は、きれいに食器を洗う方法や、人間用の洗剤で猫の食器を洗っても問題ないのかについてお話しいたします。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.人間用の洗剤は極力避ける

スポンジと洗剤の画像

猫の食器を人間用の洗剤で洗う飼い主さんは多いのではないでしょうか。

人間用の洗剤を使うことが絶対にNGというわけではありませんが、猫の健康面を考慮すると避けておいた方が無難です。

人間用の洗剤で猫の食器を洗っても、しっかりすすいで洗剤を落とし切れば問題ありません。

しかし、人間用の洗剤には、レモンやオレンジといった猫が苦手な柑橘系の香りが付いているものが多いため、注意しなければなりません。

猫の嗅覚は人間のおよそ数万倍から数十万倍と言われています。人間には感じ取れないような些細な香りでも、嗅覚の優れた猫にとってはストレスや体調不良の原因になる可能性もあるのです。

そのため、人間用の洗剤を使用する際は「無香料」の洗剤を選ぶようにしましょう。

できれば猫専用の洗剤を使用すると安心です。

さらに、なかにはアロマ成分が配合されている洗剤も存在します。アロマの成分によっては、中毒症状を引き起こす危険性もあるため注意が必要です。

「天然成分配合」「天然製油配合」との記載のある食器用洗剤は使用しないでください。

2.スポンジを分ける

キッチンで作業する女性とそれを見つめる猫

スポンジは食器を洗うのに毎日使うものですが、湿った状態で放置していると雑菌が繁殖してしまいます。

たとえ除菌していたとしても、完全に雑菌の繁殖を防ぐのは難しいのだそう。

さらに、スポンジには人間の食事に使われた食材の成分が残ることもあるため、人間用と猫用のスポンジは分けることが重要です。

またスポンジを共有していると、人間と猫の両方に感染する「人畜共通感染症」のリスクが高まる可能性もあります。

感染症を防ぐためにもスポンジを分けるようにしましょう。

3.煮沸消毒をする

鍋で瓶を殺菌する画像

毎日の食器洗いに加えて、週に1~2回食器の煮沸消毒を行いましょう。

煮沸消毒は、食器に付着した雑菌を除去するのに効果的です。

毎回食器を丁寧に洗浄していても、食器の細かい傷などに入り込んだ雑菌は残りがちです。

そのため、定期的に煮沸消毒を行って食器を清潔に保ちましょう。

食器の煮沸消毒の手順は以下の通りです。

  • 深めの鍋に食器を入れ、食器が浸る程度の水を注ぐ
  • 水を沸騰させて10分以上煮沸する
  • 火を止めてそのままお湯が冷めるまで放置する
  • お湯が冷めたら食器を取り出してしっかりと乾燥させる

煮沸消毒は、特別な洗剤などを使用しないので、安心安全に食器を消毒できるのも嬉しいポイントです。

ただし、食器の材質によっては耐熱性がなく、食器が割れたり変形してしまう可能性もあります。

煮沸消毒を行う前に、必ず食器の材質や耐熱性を確認するようにしてくださいね。

4.食事ごとに毎回洗う

舌を出す2匹の猫

人間の食器を毎回洗うのと同じように、猫の食器も必ず毎食後に洗うようにしましょう。

食器に残った食べかすや唾液を放置すると、雑菌が繁殖しやすくなります。

一見すると綺麗に見える食器でも、実は雑菌だらけの可能性もあるため、猫が清潔な食器で美味しくごはんを食べられるように、毎食後に食器を必ず洗ってあげてください。

まとめ

スポンジの匂いを嗅ぐ猫

いかがでしたでしょうか。

今回は、猫の食器をきれいに洗う方法や、人間用の洗剤を使っても問題ないのかについてお話しいたしました。

猫の食器を洗うのに人間用の洗剤を使用する際は、無香料のものを選び、洗い残しがないようにしっかりとすすぐようにしましょう。

できれば猫専用の洗剤を使用すると安心です。

毎食後に食器を洗うのはもちろんのこと、猫用と人間用のスポンジは分け、定期的に煮沸消毒を行って猫の食器を清潔に保ってくださいね。

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