1.通院・お手入れを感じ取っているから
猫の健康維持に必要なケアとはいえ、定期的な通院・爪切り・歯磨きといった行為全般は、苦手意識を持つ猫が多いものです。
またイヤなことをされると察知し、飼い主さんから離れていくこともあります。
そんなマイナスなイメージを改善するために、猫の喜ぶことをプラスしてあげてください。
手っ取り早いのは、やはり美味しいおやつを与えることでしょう。
「頑張ったらいいことがある」と覚えさせることで、猫への影響を軽減することが期待できます。
2.気温の影響を受けているから
猫は、季節を問わず、常に過ごしやすい環境を求めています。
夏は涼しさを求めて、床や風通しのよい玄関でくつろぐ傾向にあるため、飼い主さんにべったりと寄り添うことは少なくなるでしょう。
反対に、冬はホットカーペットやこたつ布団が人気ですが、ときには飼い主さんの体温を求めて、いつもより甘えてくる猫も多くなるのではないでしょうか?
無理強いはせず、猫がそのときにいたい場所で心地よく過ごせるように配慮してください。
3.環境に変化があったから
猫は、変わらない毎日を好み、いつも過ごしている環境を「テリトリー」としてとらえています。
このため、引っ越しをしたり、リフォームや模様替えにより家具の位置や壁紙などが変わったりすることが、大きなストレスになるのです。
最近、筆者も引っ越しをしたのですが、愛猫の負担はやはり大きく、一時は食欲の低下、隠れたまま出てきてくれないという状態になりました。
しかし、愛猫の匂いがついているアイテムを継続して使用する、出てくるよう強要しないといった行動が実を結び、今では以前と変わらない元気な姿を見せてくれています。
4.体調に問題が起きているから
人間は、風邪をひくと誰かに頼りたくなるものですが、猫の場合はそうではありません。
痛みやだるさを感じると、飼い主さんから距離を取って休みがちになったり、全く食欲がなくなったりといった異変があらわれます。
また、シニア猫になると認知症の影響を受けて、飼い主さんを正しく認識できなくなる場合も考えられます。
些細な変化にも気づけるよう、日頃から愛猫の健康状態はよく観察するようにしてください。
かかりつけや夜間対応の動物病院を見つけておくことで、非常時にもスムーズに対応できます。
5.飼い主さんのコミュニケーションが誤っているから
愛猫にとって一番信頼できる存在であるためには、コミュニケーションを適切に取る必要があります。
たとえば、過剰な愛情は、猫にとって思いがけないストレスになってしまうこともあるでしょう。
言葉を交わすことは難しい分、イカ耳になっている、尻尾をバンバンと叩いているといった、身体表現いわゆる「ボディランゲージ」を正しく理解することが重要です。
さらに気を付けたいことは、良かれと思って厳しくしつけをすることです。
大声を出す、叩くといった行為は、愛猫にトラウマを与えかねないため、絶対にやめましょう。
まとめ
猫が突然甘えてくれなくなると、飼い主さんは心配でたまらなくなることでしょう。
大きなストレスがかかる環境の変化や体調不良による理由は、心配すべきサインです。
猫の様子に異変を感じた際には、信頼できる動物病院に診てもらい、適切なアドバイスを受けてください。
飼い主さんの誤ったコミュニケーションが原因となることもありますので、これを機にしつけや普段の接し方を振り返り、今以上に素敵な関係を築いていきましょう。