猫が「消化しにくいNGな食べ物」とは
愛猫の身に突如消化不良が起きてしまったら、速やかにかかりつけの病院で診察を受ける必要があります。
そしてその際に重要になるのが、愛猫が「何を食べたのか」です。実は猫には「消化しにくいNGな食べ物」が存在します。その食べ物をあらかじめ知っていれば、愛猫の消化不良の原因の特定が非常にスムーズになります。
そこで今回は、猫が「消化しにくいNGな食べ物」について解説いたします。ぜひこの機会に今一度確認しておきましょう。
1.果物の皮
猫が「消化しにくいNGな食べ物」のひとつに、「果物の皮」があります。皮だけ食べさせることはあまりないかと思いますが、皮がついたまま与えてしまうこともあるのではないでしょうか。
例えば、皮ごと食べても支障がないりんご。皮と実の間に栄養が詰まっているという理由から、そのまま食べる人も多いでしょう。
りんご自体は細かく裁断することで猫も食べることができるのですが、皮は消化しにくいのでNGです。
同じ理由から、梨・桃・バナナなどのフルーツも同様に、皮ごと食べてしまわないように気をつけましょう。
2.生野菜
猫は純粋な肉食動物です。本来であれば積極的に野菜を摂取する必要はないのですが、食欲がない時やトッピングであげる場合があるかもしれません。野菜の中にも少量であれば食べても大丈夫なものがあります。
例えば、にんじん・かぼちゃ・ブロッコリー・レタスなどが該当します。特にレタスやキャベツは猫草の代用にもなりますし、食物繊維を含むため便秘の予防や改善にも役立つ野菜です。
しかし生のまま食べさせてしまうのはよくありません。消化不良を起こす恐れがあるので、キャベツはレンジで温めて柔らかくしてから食べさせるようにしてください。
基本的にレタス以外は皆同様の扱いです。また、果物と同じく皮や種は取り除きましょう。ただし、野菜を基本的には消化できない体の仕組みになっていることを絶対忘れないでください。
3.火が通っていない穀物類
生野菜が消化に悪いように、トウモロコシや米も火が通っていない状態では消化不良の原因になります。
絶対に生のままでは食べさせないこと、そしてトウモロコシの芯は食べられないように注意してください。
食事のトッピングとして与える際も適量を守るようにしてくださいね。与えすぎもまた、消化不良を招く要因へと繋がってしまいます。
茹でたトウモロコシの場合は、ティースプーン1杯分が猫に与えて良い量の目安です。ただしトウモロコシは消化できない場合も多いですし当分も多いので、猫があまり好まなければあげる必要はまったくありません。
4.牛乳
猫といえばミルク好きなイメージがあるかもしれませんが、実は牛乳も消化不良を起こしやすい食材の1つなのです。
その理由は、牛乳に含まれる『乳糖』。「乳糖不耐症」といって、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまう人がいますよね。猫はこの体質ですので、牛乳は猫に与えてはいけはいものに属します。
猫にミルクを飲ませる際は必ず「猫用」のものを購入してください。保護直後でやむを得ない場合は、乳糖を含まない牛乳を少しだけ飲ませるようにしましょう。
5.アレルギー反応を起こすもの
猫にも、食物アレルギーが存在します。たとえキャットフードでも、愛猫のアレルギー食材が入っているものは当然NGです。
特に、下痢や嘔吐を起こしたことのあるキャットフードは控えるようにしてください。ここ最近で初めて消化不良を起こした場合は、一度診察を受けるようにしましょう。
その際は、フードのパッケージを直接持ち込むようにしてください。
猫が消化不良を起こしているサインとは
元々肉食動物である猫は、少量の食事を数回に分けて食べる「ちょこちょこ食い」がメジャーな食事スタイルです。
一見消化に良さそうな食べ方をしていますが、この食べ方をしていたとしても、「消化しにくい食べ物」を口にしてしまうと消化不良を起こしてしまいます。
猫が消化不良を起こしているサインとして、「食欲不振」や食後の「下痢」や「嘔吐」「元気がなくなる」などの症状が見られることがあります。このサインを目にしたら要注意です。
まとめ
今回は、猫が「消化しにくいNGな食べ物」について解説しました。
果物の皮や生野菜、火が通っていない穀物類などの食品は消化不良を引き起こしやすいNG食材です。尚、穀物はキャットフードにも含まれていますが、こちらは粉砕処理をしているため食べやすい形状になっています。
また、人用の牛乳も吸収できないものになります。脂肪分を好む猫も多いと思いますが、胃腸の負担になるので控えるようにしてください。
さらに、既にアレルゲンとなっている食材や、持病の治療のためにNGが出されている食べ物にも気をつけましょう。
たとえその食材自体が猫に与えて大丈夫なものであっても、与え方や体調等でNGな場合があります。そのため、愛猫に日頃与えているフード以外の食べ物を与える場合は、まずは事前に慎重に調べて確認する、という癖をつけておきたいですね。