1.下痢になってしまう
猫に牛乳を与えることで、お腹を壊してしまう子がいるようです。その原因は、牛乳に含まれる「乳糖(ラクトース)」です。
猫の体には、乳糖を分解するラクターゼという酵素が少ないため、上手く分解することができない「乳糖不耐症」を引き起こすことが多いです。
その結果、猫が牛乳を飲むと消化吸収がうまくいかず、下痢や嘔吐といった症状が出てしまうのです。
また、乳製品を食べることでアレルギーを引き起こしてしまう猫もいます。牛乳を飲んで下痢をするだけでなく、湿疹やかゆみといった症状が出た場合は動物病院を受診するようにしてください。
2.肥満になりやすい
牛乳には脂質も含まれているため、日々の食事とあわせて飲ませてしまうとカロリーオーバーのため肥満になってしまう可能性があります。
水分補給の代わりにと飲ませすぎてしまうと、太りすぎてしまうので注意しましょう。
3.心臓に負担がかかる
牛乳に含まれている「ナトリウム」は、多量に摂取することで心臓に負担をかけてしまいます。
そのため、心臓に持病のある猫や、シニア猫へ牛乳を飲ませるのは控えるようにしましょう。
持病として持つ猫は療法食を食べている場合もあると思います。愛猫はどうなのか、かかりつけの先生に確認することをおすすめします。
猫に与えるなら「猫用ミルク」にしよう
猫用ミルクは、猫に必要な栄養が含まれているだけでなく、猫が苦手とする「乳糖」が入っていない猫の体に優しいミルクです。
固形物を食べてくれないときや、水分不足が気になる時に与えてあげると良いでしょう。
猫用ミルクは、パックに入っているものや粉末タイプのものなど種類も豊富です。飼い猫の年齢や好みに合わせて適切なものを選ぶことができます。
猫用ミルクを与えるときに気を付けることは、温度管理です。一度開封した猫ミルクは冷蔵庫での保管が必須になりますが、二回目に与えるときは必ず人肌程度に温めるようにしましょう。
冷たいまま与えてしまうと、お腹を壊してしまいます。
また、個体差はありますがヤギミルクも乳糖が少なく猫の体への負担が軽いとされているため、試してみても良いでしょう
まとめ
牛乳にはたくさんの栄養が含まれていますが、猫にとっては消化不良のリスクがあるため、飲ませる場合は注意する必要があります。
特に子猫やシニア猫に与えるときは、負担が大きくなるため、猫用のミルクをあげるようにしてください。
食欲が落ちているときや、水分補給をさせたいときなど、普段の食事の補助的に牛乳を飲ませることは可能です。
しかし、人間用の牛乳は肥満や病気のリスクが高まってしまうので、与えるなら猫用のミルクやヤギミルクなど、猫の体に負担の少ないものを選ぶようにしましょうね。