団地にできる道路の名は…
スーパーマーケットにたびたびやってきて、地元の人々から愛された猫の「Molly」。残念なことに2022年に交通事故で亡くなってしまいましたが、このほどMollyの思い出が、通りの名前になって後世に残ることになりました。
英国ヤーテに新しくできる「Great Oaks団地」内の「Molly Meadows」という道路がそれです。みんなの心をつかんだ愛らしい猫にちなんでつけられた名前なのです。
人々に愛され、人気者になった猫
このアイデアを思い付いたのはWill Gray君(12歳)です。
「Mollyが亡くなったという知らせを聞いたとき、とても悲しくなりました。そして何とかして猫の思い出をみんなの心に残さなければ、と感じたのです。母がわたしたちに『学校のすぐ近くにできる通りの名前について、何かアイデアはない?』と聞いたたとき、すぐに思いついたのがMollyの名です。愛らしかったあの猫を、ずっと忘れないようにね」という彼。
生前よく地元のスーパーやショッピングセンターを訪れていたMollyは、とてもかわいくて人懐っこく、買い物客だけでなく店のスタッフからもずいぶん愛されていました。
噂はどんどん広がり、Mollyはすぐに有名になりました。地元以外にもファンが増えていき、「セレブ猫」になったのです。
飼い主も感謝でいっぱい
当時飼い主のFionaさんはあちこち出歩く愛猫を心配し、目撃情報を集めて行動を追跡するため専用Facebook ページを開設しました。同時に「Mollyは飼い猫なのでご飯を十分にもらっている」ことを人々に理解してもらう目的もあったのです。このページには約4千人ものフォロワーがいました。
Fionaさんは今回の命名について次のように話しています。
「まったく予想していなかったことです。でも感動しています。将来この住宅地に住む人々が名前の由来を知ることはないかもしれませんが、わたしにはわかっています。提案してくれた若者の思いやりに感謝しています」