秋に見られる『猫の変化』4選 季節の変わり目に気をつけてあげたいことも

秋に見られる『猫の変化』4選 季節の変わり目に気をつけてあげたいことも

暑い季節を乗り越えた猫が、体調を整え、これからやってくる寒い冬を乗り切るための支度をするのが秋です。そのため秋には猫の身体や行動にさまざまな変化が見られるようになります。秋におこる変化を知り、適切にサポートしてあげられるようになりましょう。今回は、秋に見られる猫の4つの変化を紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.換毛期で抜け毛が増える

ブラッシングをされた猫と抜け毛

夏から秋に変わる時期でいちばんの変化は被毛です。猫は秋と春の年2回の換毛期があり、秋の換毛期には、寒い冬を暖かく過ごすために保温性の高い被毛に生え変わります。

秋の換毛期は、9月〜11月のあいだにおこるのが一般的で、日照時間や気温に影響されます。

ただし、完全室内飼いの猫では、はっきりとした換毛期がない場合もあります。電気をつけている時間が長くなり、さらに冷暖房が普及したことで年間を通して気温が一定に保たれるようになったことが影響していると言われています。

換毛期には、毛玉を吐く頻度が増えたり、毛玉ができやすくなったりする猫が多いです。いつもよりもこまめにブラッシングをして、抜け毛を取り除いてあげるようにしましょう。

2.食欲が増す

食事中の猫

秋に猫が丸っこくなったように見えるのは、被毛のせいだけではないかもしれません。

夏のあいだ暑さで落ちていた食欲が、涼しくなって少しずつ戻り、さらに食欲旺盛になる猫もいます。寒い冬を乗り越えるために、脂肪を増やそうとして栄養を摂取しているという説があります。

冬に向けた準備は必要ですが、油断すると肥満の原因になってしまうでしょう。

とくに室内飼いの猫は、脂肪を溜め込むだけになってしまう可能性もあり注意が必要です。食べ過ぎる猫には、肥満にならないように食事の量を調整してください。

3.人にくっつく・丸くなる

丸くなって寝ている猫

肌寒くなってくると寝姿にも変化が見られるようになってきます。夏のあいだヘソ天で寝ていた猫も、気温の低下とともに丸くなったり、飼い主さんにくっついたりして寝るようになります。

多頭飼いの場合は、同居猫とくっついて寝る猫団子が見られるようになるでしょう。

猫は一般的に、室温が20度を下回ると寒いと感じるようになります。暖房を使う、冬用のベッドに変えるなど猫が暖かく過ごせるようにしてあげてください。

とくに子猫や老猫は気温の変化が大きくなると体調を崩しやすくなるので、早めに対策をおこないましょう。

4.活発になる

遊んでいる2匹の子猫

夏の暑い時期は、活動性が落ちがち。秋になって涼しくなってくると活発になる猫も多いようです。

夏のあいだは、あまり走り回ることがなかったのが、急に走り回るようになったり、夜の大運動会が繰り広げられるようになったりと、それまでのグータラぶりがウソのように活発になる場合もあります。

まるで夏に溜め込んでいたエネルギーを一気に放出しているかのような暴れっぷりです。肥満防止のためにも、ぜひ走り回ってもらいましょう!(室内の安全対策はお忘れなく)

まとめ

落ち葉の上でくつろぐ猫

暑い夏を乗り越えた猫たちにとって、秋はとても過ごしやすい季節ですが、身体や行動に変化がおこる季節でもあります。変化にあわせて愛猫の冬支度をサポートしてあげる必要があるでしょう。

たとえば冬に向けて被毛が生え変わる換毛期を迎えたら、いつもよりもブラッシングの頻度を増やす、食事管理をおこなって肥満防止に努める、暖かく過ごせるように環境を整えるなどです。

また日中と朝夕の寒暖差が大きくなる季節です。猫も人間と同じく体調を崩しやすくなります。とくに体力のない子猫や老猫は、ブランケットを準備しておくなどいつも以上に注意してあげましょう。

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