1.おなかを出して寝転ぶ
猫にとっておなかは急所。敵に攻撃されたら致命傷を負ってしまう可能性のある場所です。そのためよほど信頼できる人や安全な場所でなければお腹を見せる体勢でくつろぐことはありません。
つまり、お腹を見せて寝転んでいるというのは、安心している証拠なのです。
もし愛猫があなたの前でゴロンとお腹を出して寝転んでいたのなら、リラックス度はかなり高いと言えるでしょう。あなたのことを信頼しているからこその行動です。
2.熟睡している
猫はとても臆病かつ警戒心の強い動物です。そのため、ここは安心だと思える場所以外で熟睡することはありません。猫が無防備な姿で熟睡していたら、お腹を出して寝転ぶのと同様に、かなりリラックス度が高い状態です。
猫は1日のうちの12〜16時間ほど寝て過ごしますが、そのうち熟睡している時間は1時間ほどと言われています。熟睡しているときは、名前を呼んだり、少しの物音がしたりしても起きません。
猫に熟睡してもらうには、安心して眠れる環境を整えることが大切です。猫にとって快適だと感じる室温やベッド環境を整えてあげましょう。また眠りの邪魔をしないように静かにしてそっと見守るようにしてくださいね。
3.ゴロゴロとのどを鳴らす
猫がゴロゴロとのどを鳴らすのもリラックスしているサインのひとつで、安心できる環境で、心を開いている相手といっしょにいるときに見られる行動です。
飼い主さんに甘えたいときや撫でられて気持ちがいいときなどにのどを鳴らします。撫でているときにのどを鳴らすのは「もっと撫でて」という意思表示でもありますから、たくさん撫でてあげましょう。
なお、猫のゴロゴロ音には、人間をリラックスさせたり、ストレスを軽減したりする効果があるとされています。
4.ふみふみする
猫はお気に入りの毛布や、飼い主さんに対して、前足を交互に動かしてパンをこねるような動作をすることがあります。この行動は猫好きさんたちのあいだで「ふみふみ」と呼ばれています。ご機嫌でリラックスしているときに見られる行動です。
ふみふみは乳児期に前足で母猫のおっぱいを押して、出をよくするためにおこなっていた行動で、成長とともにやらなくなるのが一般的です。しかし飼い猫の場合は、常に母親代わりの飼い主さんといっしょにいるため、子猫気分が抜けずに大人になってもつづける猫もいます。
飼い主さんにふみふみするのは、飼い主さんに対して信頼している、慕っている、甘えているときだと言われています。
5.目・ヒゲ・口の力が抜けている
猫がリラックスしているときは行動だけでなく、目や口、ヒゲ、耳などにもあらわれます。
たとえば、目はとろんとしたような状態で、力の緩んだ半目になります。さらに口元も緩んで、舌がちょろっと飛び出していることも。
また緊張しているときはピーンと張りつめているヒゲも、脱力してやや下向きの状態になります。
耳も緊張しているときは、音を収集するために横を向いたり後ろを向いたりしていますが、リラックスしているときには、力が抜けた状態で前を向いています。
まとめ
猫がリラックスするためには、安心できる環境であることがいちばんの条件となります。
あなたといっしょに過ごしているときに、愛猫がお腹を見せる、熟睡する、のどを鳴らす、ふみふみするなどのリラックスサインを見せていたら、信頼されている証拠です。
一方、愛猫のリラックスサインが見られないときは、生活環境や接し方を見直し、リラックスできる環境を目指しましょう。