猫がしっぽをゆったり振る時のキモチ
猫はしっぽを使ってバランスを取ったり、フェロモンを放出して縄張りを主張したりしています。そして、もうひとつ、大切な役割があります。それは、しっぽでコミュニケーションを取ることです。
猫のしっぽは、言わばキモチのバロメーター。その動きを見れば、訴えたいことの概要が見えてくるのです。
たとえば、威嚇や興奮状態にある時はしっぽを膨らませ、逆に恐れを表す際はコンパクトに丸めて目立たないようにする、という具合です。
そこで今回は、猫が「しっぽをゆったりと振っている」ときのキモチについて解説いたします。愛猫のしっぽの動きの意味、ちゃんと理解できていますか?
1.リラックスしている
飼い主さんに撫でてもらっている最中や抱っこ中に、猫のしっぽにこの動きが見られたらリラックスしている証です。
人間の言葉が話せるとするならば、「落ち着くにゃ〜」「気持ち良いにゃ〜」と言っていることでしょう。
このように、本人が心地よく感じているある間は、ユラユラと落ち着いた動きが続きます。
とはいえ、コロッとキモチが変わりやすいのも猫の性。速度に変化が見られたら要注意です。
特に「バタンバタン!」と叩きつけるような動きに変わったら、撫でている手や抱きしめている手を離しましょう。
これは「もういいよ(終わりにして)」の合図です。解放してほしいというキモチのあらわれなので、引き止めずに自由にさせてあげましょう。ここでしつこくしてしまうと、攻撃されてしまいます。
2.興味のあるものへと集中している
猫には狩猟本能があるため、子猫や若い猫は好奇心旺盛な一面を持っています。
どこか一点を見つめながらしっぽをゆったり動かしている時は、対象物に集中しているサインです。
キモチとしては(アレ何だろう?獲物かな?)(美味しそうだけれど上手く狙えるかな?)などと考え事をしているようなニュアンスです。興味の矛先にあるものが危険なものでない限りは見守ってあげてください。
なお、くれぐれも大きな物音を立てないように気をつけましょう。ここで驚かせてしまうと警戒心が増し、恐怖心が育ってしまいます。後々の信頼関係にも影響を及ぼすため、こちらも慎重に動くようにしましょう。
まとめ
今回は、猫がしっぽをゆったり振る時のキモチについて解説しました。
飼い主さんの撫で方にうっとりしている時や、穏やかなキモチでいる時は、ユラユラと動かすだけではなく目も細めているので注目してみてください。
何かに心を惹かれて興味を持っている時は、しっぽの動きと共に首を傾げたり、目を丸くしていることが多いでしょう。
いずれの場合も、しっぽの動きがガラッと変わった時はキモチが変化していると思ってください。中でもスキンシップ中に、激しく叩きつけるような動きが見られたら解放ふべきタイミングになるのでしつこくするのはやめましょう。
猫とは直接言葉を交わすことができませんが、しっぽを通じてそのキモチに触れることで、より一層コミュニケーションが楽しくなるはずです。