猫の健康サポートにつながる『ツボ』3選!マッサージをする際の注意点も

猫の健康サポートにつながる『ツボ』3選!マッサージをする際の注意点も

意外と知られていませんが、猫の体にも健康サポートとなる「ツボ」がいくつか存在します。そこで今回は、愛猫をマッサージするときに知っておきたい、猫の健康サポートにつながる「ツボ」について解説します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

1.頭の「天門」

頭を撫でられている猫

まずは猫の額から少し上、頭頂部の中心にある「天門」。

天門を優しく刺激してあげると猫のストレスや首コリを解消してくれる他、発熱やてんかんにある程度効果がある、といわれています。

おでこ付近は猫が撫でられて喜びやすい場所でもあるため、スキンシップも兼ねて押してあげましょう。ただし、力加減は優しくを意識してください。

2.首の「大椎」

首を撫でられている猫

「大椎」は、首と背骨の間にあるツボ。首の根元付近を探すと見つけやすいとされています。

大椎がある首には頭に血を運ぶ血管が通っています。この大椎を刺激することで、頭をすっきりさせることが期待できるでしょう。

刺激方法としては温めるのが効果的とされており、大椎を温めることで全身が温まり首コリや肩こりなどが解消されるといわれています。要するに体全体を整えてくれるツボです。

ただし、高温ではなくても長時間当て続けると低温火傷が心配になります。あまり温めすぎないように気を付けましょう。

3.背中の「腎兪」

猫の背中

背中にあるツボ「腎兪」とは、背中の盛り上がった筋肉あたりに位置します。

このツボを刺激すると、腎臓の働きをサポートし、全身の疲れも解消してくれるといわれています。

猫は老化すると、高確率で腎臓病を患います。腎兪を刺激することで腎臓病を防げるわけではありませんが、あくまで健康維持のサポートとして行うのはアリでしょう。

愛猫をマッサージをする際の注意点

撫でられている猫

猫のツボ押しマッサージには上記のような注意点があります。

まず、マッサージする際、猫の体をしつこく触らないことが重要。元々、警戒心が強い動物である猫は不用意に体を触られることを嫌がります。触り続けるとかえってストレスを与えかねません。

また、マッサージを行なうために一番大切なことは、飼い主さんとの信頼関係です。信頼関係が不充分なまま、長時間体に触れられることは猫にとってストレスにしかなり得ません。

まずは、すこしずつ愛猫との距離を縮めながら、心を許し、体に触れさせてくれるようになってから、徐々にマッサージや体に触れる時間を増やしていくことをおすすめします。

次に、アロマオイルの使用もNGです。人間のマッサージではアロマはリラックス効果がありますが、猫の場合は逆に体に有害な影響を与える懸念があります。

最後に、ツボ押しはあくまでも健康サポートの範疇を超えません。医療行為ではないため、猫の体に違和感や不調を感じたら速やかに動物病院を受診しましょう。

まとめ

撫でられている猫

今回は、猫の健康サポートにつながる「ツボ」について解説しました。

人間同様、猫の体にもツボは存在し、マッサージする際に刺激してあげれば猫にプラスの影響を与えることができるでしょう。

一方で、猫にツボ押しマッサージするときは注意点も存在します。

あくまでも健康維持のサポートとしての効果を期待するにとどめ、実際に愛猫の「ツボ」をマッサージする場合には「しつこく触らない」「アロマは用いてはいけない」ことなど、NGポイントもしっかり頭に入れておきましょう。

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