猫がトイレを嫌う5つの原因
- トイレが汚い
- 猫砂の形が苦手
- ストレス
- 病気
- 老化による障害
猫がトイレ以外に粗相をした時に、まず飼い主の皆さんはこの5つの原因をチェックする必要があります。もし原因が見付かればそれに合わせた対処法が見付かりますね。
また、この5つの原因ではない場合、原因が分からない場合の1つの対処法を含めた『効果的な6つの対処法』を次の項目でご紹介します。
効果的な6つの対処法
猫がトイレを失敗しても叱ってはいけない
トイレを避ける5つの原因を知ったあとは、原因に合わせた対処法です。まず飼い主の皆さんが気を付けなければいけない事は、猫がトイレ以外で排泄しても叱ってはいけないことです。
猫にもトイレ以外で排泄する理由があり、叱られた理由が分からず「排泄したことを叱られた」と勘違いしてしまいます。その為、トイレを我慢してしまうようになり、泌尿器の病気になる危険性があります。
だからこそ猫がトイレ以外で排泄しても、叱らずに対処する必要があります。それでは「効果的な6つの対処法」をご紹介します。
1.猫トイレを綺麗に掃除する、交換する
猫は猫砂が汚れてくると、汚れたトイレで排泄することを避ける様になります。これも猫の本能で自分の匂いが強くなり過ぎることを避けているのではないかと考えられます。
定期的に猫砂を総入れ替えするなどして、猫が使いたくなるような清潔なトイレ作りをするように心がけます。
もし、それでもトイレを使わないようであれば、もう一つ新しいトイレを設置してみると、新しいトイレに興味を持ち、使ってくれるようになるので新しいトイレを一つ用意してみてください。
2.ストレスの原因があれば排除する
環境の変化があった場合や、忙しくて構って貰えない、逆に構い過ぎているなど飼い主への不満がある場合、猫がストレスを感じていることがあります。
ストレスサインとして猫はトイレ以外で粗相をするようになります。この場合、ストレスの原因を探して、猫のストレスケアをする必要があります。また一度、粗相をした場所には匂いが付くので、何度もその場所で粗相を繰り返す原因となります。
3.布団や毛布にカバーをする
対象が布団や毛布などの場合、匂いが付く他に、感触を気に入ることがあります。感触を変える必要があるほか、匂い消しの為の布団やカバーを上から被せて対処してみると良いです。
それでも繰り返してしまう場合、布団の位置を変える、暫く布団に近寄らせず粗相をした記憶を忘れさせるなど良い効果がみられるようです。
4.フローリングにアルミホイルを敷いてみる
対象がフローリングの場合、粗相を繰り返しているところにアルミホイルを引いて感触を変える。猫はアルミホイルのシャカシャカした感触と音を嫌うのでその場所を避けるようになります。また、その場所にトイレを設置してみるのも効果的です。
5.病気の可能性はないか確認する
一定の間隔で、頻繁におしっこを繰り返してしまうことがあれば、泌尿器系の病気の疑いがあります。また尿に血液が混ざるなど異常が見られた場合は、一度、かかりつけの動物病院で受診してみてあげる必要があります。
6.老猫の場合トイレの位置を変更する
近年では、飼い猫の寿命が延びて高齢の飼い猫も増えて来ました、猫も人と同じように高齢になると様々な老化現象が起きます。その1つが排尿や排便のコントロールが出来なくなることです。
その為、トイレの場所まで我慢できないことがあります。各部屋にトイレを置いて対処してあげなければいけません。
また高齢の猫がトイレに入らない理由として、トイレの高さが高すぎる場合があるので、踏み台を置いたり、トイレのふちが低い物に変えるなどして、高さの調節をしてあげると入るようになります。
7.猫砂を変えてみる
古いトイレも、新しいトイレも使ってくれない場合、猫砂の形が苦手という猫がいます。最近では猫砂にも普通の猫砂から、木質の猫砂、紙の猫砂、炭やお茶の香りがするものまで、猫の好みに合わせ豊富な種類が取り揃えられています。
しかし通常の猫砂は飛び散りやすいだけでなく比較的、小粒のサイズであるため肉球の隙間に入りやすく、猫砂の形が苦手と思う猫が居ます。この場合、肉球の隙間に入りづらい大粒サイズの猫砂を選ぶと良いです。
大粒の猫砂のおすすめ商品として、Amazonで販売している、花王のニャンとも清潔トイレという大粒の猫砂は、肉球に入りづらく、脱臭抗菌作用がある他、粉塵が舞わない、飛び散りにくいなど飼い主の皆さんの負担が減るため、大変使いやすいです。
一度、試してみてはいかがでしょか?。
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猫が粗相をする原因が分からない場合
5つの原因の他には、品種特有の猫の行動が原因である場合や、マーキング行為などの可能性があります。
粗相をしやすい猫の種類
粗相をしてしまう猫の品種とは主に、ペルシャ猫などの長毛の猫です。長毛の猫がトイレを避ける原因として、排尿や排便が猫砂と一緒に毛にくっ付いてしまうことを嫌うということが分かっています。
その為、改善としてトリミングサロンなどでお尻の回りの毛をカットしてもらうことや、猫砂とペットシーツが引いてあるトイレを両方用意してみるなどを行うと効果が見られるようです。
マーキング行為
去勢手術をしていない猫は、マーキング行為を行うことがあります。この場合、本能的習性である他、子孫を作る本能が活発であることを示します。飼い主として獣医師と相談の上、計画的に去勢手術を行うなど対処をする必要があります。
猫は基本的に決まったトイレでする
室内飼いや外飼いの飼い方に関わらず、猫達は猫砂がある猫専用のトイレを部屋に設置すれば比較的、すんなりとトイレのある場所を覚えてくれます。これは猫がトイレを同じ場所にすることで自分の存在を極力隠そうとする本能から来ているようです。
その為、トイレの場所を決めた猫が排泄物を猫砂に隠すのも汚いからではなく、自分の匂いを出来る限り消しているんですね。「縄張りに生きる猫達」が自分の存在を隠すというのも不思議ですが、必要以上に自分の存在を主張しない生き方は猫なりの生存手段の1つと言えるのです。
まとめ
猫の粗相の原因は様々あり、原因が分かりやすいものから、分かりにくいものまであります。
ですが猫の粗相は「飼い主に気付いてほしい何かのサイン」が含まれていますので、叱らずに猫のサインを受け取って改善してあげることが飼い主として正しい対処となります。気長に飼い猫と向き合って行きましょう!。