1.低い声より高い声で話す
猫に話しかける際は、やや高い声を使って猫をより安心させ、心地よく感じさせてあげましょう。
猫は高音域の声に敏感で、とくに飼い主や仲間の猫の高い声にはポジティブな反応を示すことが多いのです。これは、猫が獲物の高音域の鳴き声を聞き取れるように進化したためなのだとか…。
一方で低い声は猫が聞き取るのが苦手だったり、威圧感を与えることがあるため避けるのがベター。
猫に話しかけるときは、柔らかく高めの声で話しかけるのがおすすめです(ただし甲高い声はNG)。
2.ゆっくりと、落ち着いた声で話す
猫に話しかけるときは、ゆっくりと、落ち着いた声で話してみましょう。こうした話し方は、猫に安心感を与えるだけでなく、飼い主の感情や意図を理解しやすくします。
また落ち着いた声で話しかけることで、猫も飼い主自身もリラックスし、猫との穏やかなコミュニケーションが生まれやすくなるでしょう。
日常的にこのような話し方を心がけることで、猫とのコミュニケーションの質が高まるはずです。
3.大きな声で話さない
猫に話しかけるときは、声の大きさにも注意してみましょう。
猫は非常に敏感な聴覚を持っており、急に大きな声を出すと驚いたり怖がったりすることがあります。
大きい声は猫がストレスを感じたり、飼い主から距離を置く原因にもなるので、絆を深めようとするどころか逆効果になってしまうことも…。
なお猫が大きな声を避ける理由は、猫が音に対して敏感なだけでなく、猫たちにとって不快な刺激となり得るからです。
とくに猫がリラックスしている時や眠っている時に大きな声を出すと、安心や信頼感が損なわれる大きな要因にもなるでしょう。
そのため猫に話しかける際は、できるだけ静かで落ち着いたトーンを心がけることが大切です。
4.簡単な言葉を使う
猫の話をかけるときは、簡単な単語を使ってみるのもおすすめです。
猫は人間の言葉をすべて理解するわけではありませんが、約80個の単語を学習できて、特定の音やリズムに反応しやすいといわれます。
つまり短くて分かりやすい言葉は、猫が理解しやすく、覚えやすいというわけです。
たとえば、日常的に使う言葉として「ごはん」「だめ」などがあります。これらの言葉を繰り返し使うことで、猫はそれぞれの言葉に対する反応を学習します。
また「ムギ」「ルナ」「カイ」などの簡単で短い名前は、猫も覚えることができるといわれるので、もし今後名前を決める機会があれば、こうした「呼びやすさ」も考慮するといいかもしれません。
5.猫の落ち着いているタイミングを狙う
猫に話をかけるときは、「タイミング」を見計らうのも忘れないようにしましょう。
猫はそのときの環境や状況によって感情や行動が大きく変わります。そのため適切なタイミング(リラックス時)で話しかけることが、効果的なコミュニケーションをつくるポイントなのです。
猫がリラックスしているタイミングとしては、食後や寝起き、遊び終わった後などがあります。これらの時間は猫が満足感や安心感を感じているため、落ち着いた状態で話しかけることができるでしょう。
また猫が自ら寄ってきた時や、飼い主のそばでくつろいでいる時も良いタイミングです。こうした時に優しく声をかけると、猫はその声に安心感を覚え、より親密な関係が築けます。
一方で猫が警戒していたり、興奮していたりする時に話しかけるのは避けるべきです。
たとえば来客や大きな音がある時、他の動物がいる時など、猫がストレスを感じている状況では、話しかけても逆に不安をあおることがあります。
また猫が集中して狩猟行動をしている時や、遊びに夢中になっている時も、話しかけることでその集中を妨げる可能性があるので避けましょう。
猫の気持ちを理解し、その瞬間の気分に合わせて話しかけることが非常に大切です。
まとめ
猫との絆を深めるためには、声のトーン、言葉選び、タイミングといった要素が重要です。
猫は飼い主の感情を察知することもあるため、ポジティブで安心感を与えるような話しかけ方を心がけましょう。
また猫の反応を観察しながら、猫が喜ぶコミュニケーション方法を探すのも大切。こうした工夫を重ねることで、猫との関係がより深まり、コミュニケーションの質が向上していくはずです。