珍しい『別名を持つ猫種』4選!“スコグカッテル”ってどんな猫か知ってますか?

珍しい『別名を持つ猫種』4選!“スコグカッテル”ってどんな猫か知ってますか?

世界には、約60種の猫種が認定されています。猫好きな方なら、名前を聞けばその容姿が思い浮かぶ猫種がたくさんあることでしょう。実は、とても有名な猫種でも、あまり知られていない珍しい別名を持つ猫種がいます。別名を知ると、その猫種の特徴や歴史をより深く知ることができます。そんな、珍しい「別名を持つ猫種」をご紹介します。

1.ウィチアン・マート

シャム

「ウィチアン・マート」という名前を聞いたことはあるでしょうか。

実はこれ、シャムの別名です。シャムは日本でも「シャム猫」と呼ばれて、昔から人気の猫種です。タイ原産の歴史の古い猫種で、タイの王室や富裕層、寺院などの身分の高い人々に飼われてきた猫です。

とてもスレンダーな体型にすらりと伸びた長い脚を持ち、いかにも王室の猫といった気品を感じさせます。とても賢くクールで気難しい性格も、いかにも高貴な猫らしい猫を思わせます。そんなシャム猫は、タイでは「ウィチアン・マート(月のダイヤモンド)」と呼ばれているそうです。

1939年まで、タイの正式な国名は「Siam」でした。そのため、日本ではこの猫を「シャム」と呼んでいるのですが、英語圏ではSiamをサイアムと発音するため、海外ではサイアミーズと呼ばれています。いずれも「タイの猫」という意味です。

シャムが日本に紹介されたのは、明治時代だと言われています。なんと上野動物園に展示されていたこともあったのだそうです。1960年代にシャムの人気が高まり、当時の日本では、純血種の猫と言えば誰もがシャムの姿を思い浮かべる程、広く親しまれていました。

2.アルハンゲルキャット

ロシアンブルー

「アルハングゲルキャット」という別名を持つ猫種があります。これもシャム同様、日本では長く高い人気を誇っている、ロシアンブルーです。

ロシアンブルーはその名の通り、アッシュブルーの美しい被毛が特徴の猫ですが、あまり鳴かないことでも知られており、「ボイスレスキャット」とも呼ばれています。

ロシアンブルーはロシア北部のアルハンゲル島の灰色の猫を起源とする猫であるため、アルハンゲルキャットと呼ばれていたのだそうです。この別名も、発音の関係で英語圏ではアークエンジェルキャットと呼ばれています。

実は、ロシアンブルーは別名の多い猫種です。1900年代初頭にアメリカに渡ったロシアンブルーは、20世紀初頭までは「マルティーズキャット」として知られていました。

また、コブラが鎌首をもたげたような横顔をしていることから、「コブラヘッド」という名前で呼ばれることもあります。

3.スイミング・キャット

ターキッシュ・バン

大きな体にバイカラーの毛柄、愛らしい丸い瞳が特徴の「ターキッシュ・バン」は、「スイミング・キャット」という別名を持っています。実際日本では、まだあまり広く知られている猫種とは言えないかもしれません。

ターキッシュ・バンの名前は、祖先がトルコ東部のバン湖周辺にいた土着猫だったことに由来しています。

猫は水を苦手とすることで知られていますが、ターキッシュ・バンの祖先は湖の近くで暮らしていたためか、水に対して苦手意識を持っていないことが最大の特徴です。そのため、スイミング・キャットという別名で呼ばれるようになりました。

4.スコグカッテル

ノルウェージャン・フォレストキャット

最後にご紹介するのは、「スコグカッテル」という別名を持つ猫です。初めてこの名前を耳にされたという方も、多いのではないでしょうか。あまり馴染みのないノルウェー語なので、音からは全くイメージが湧かない方も多いはずです。

「スコグ(skog)」は森、「カッテル(katter)」は猫という意味なので、ノルウェーの森の猫という意味です。つまり、「ノルウェージャン・フォレストキャット」の別名が、スコグカッテルというわけです。

ノルウェージャン・フォレストキャットも、日本ではとても人気の高い猫種です。大きな体とふさふさとした長い被毛で、とても存在感のある猫です。大きくてがっしりとした骨格と筋肉質の体は、寒さの厳しい北欧で、神話にも登場するほど古くから生息してきた証と言えるでしょう。

まとめ

ノルウェージャン・フォレストキャット

今回は珍しい別名を持つという点に着目し、シャム(サイアミーズ)、ロシアンブルー、ターキッシュ・バン、ノルウェージャン・フォレストキャットという4つの猫種の別名についてご紹介しました。

別名だけを聞くとピンとこないかもしれませんが、言葉の意味が分かるとその猫種の特徴や歴史などをよく表していて、興味が湧いてくるのではないでしょうか。

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