1.7〜10日ほどかけて切り替える
キャットフードを切り替えるときは、7〜10日ほどかけて徐々に新しいフードに変えていきます。いきなり全部を新しいキャットフードに切り替えると、胃腸の負担になったり、体調を崩したりする原因になります。
また日数はあくまでも目安です。胃腸の弱い子や警戒心の強い子の場合、なるべく時間をかけてゆっくりと切り替えていくほうがトラブルが少ないです。
切り替えるときは、それまでのキャットフードに新しいキャットフードを、毎日一定の割合で少しずつ増やしていきます。
割合は、愛猫のお腹の様子を見ながら調整してください。胃腸の弱い猫や警戒心の強い猫はなるべく時間をかけて少しずつ切り替えるようにします。
2.アレルギーに注意する
新しいキャットフードに切り替えるときに、いちばん注意してほしいのがアレルギーです。
猫の食物アレルギーの原因になりやすいのは、魚、肉類、乳製品です。これらの食材をはじめてあたえる際はとくに注意しましょう。
なお、猫の食物アレルギーのおもな症状は以下となります。
- 強いかゆみ
- 皮膚の赤み
- 発疹
- 脱毛
- 下痢
- 嘔吐
皮膚症状はおもに、頭や首、耳、おなか、足にあらわれやすく、顔を中心に強いかゆみを感じます。早ければ、食後数時間で症状があらわれます。
キャットフードを切り替えるときは注意深く見守るようにしましょう。
3.下痢に注意する
キャットフードを切り替えるときに、胃腸に負担がかかり、下痢をしてしまうことがあります。これははじめて食べるものに胃腸が対応できなかったためです。
いきなり、新しいキャットフードに切り替えると下痢の原因になりやすいので、少しずつ時間をかけて切り替えるようにしましょう。
また胃腸が弱く、日頃から下痢をしやすい猫はとくに注意が必要です。毎日うんちの状態を確認しながら、少しずつ新しいフードに慣らしていきましょう。
4.警戒やストレスに注意する
猫は新しいものに対して警戒します。そのためキャットフードの切り替えは慎重におこなわなければいけません。
猫の性格にもよりますが、最初に警戒されるといつまでも食べないことにもなりかねません。とくに警戒心の強い猫の場合、切り替えは慎重におこなう必要があるでしょう。
はじめてのキャットフードに警戒させないためには、新しいフードを数粒だけ混ぜて様子を見るようにします。食べるようなら、少しずつ新しいフードの割合を増やしていきましょう。わざと潰して細かくして混ぜていく方法も警戒心の強い猫の場合は有効です。
どうしても食べてくれない場合は、ストレスにもなりますので、諦めることも大切です。
キャットフードを変えるタイミングとは?
猫は食べたことのないキャットフードを警戒します。猫の性格によっては大きなストレスにもなりかねません。そのため頻繁(ひんぱん)にキャットフードを変えるのはおすすめしません。
キャットフードを変えるタイミングとしては以下が考えられるでしょう。
- ライフステージが変わった
- 健康上の問題が生じた
- 好みが変わった
- 病気で療法食が必要になった
とくに子猫から成猫、成猫から老猫、妊娠中など、ライフステージに合った食事をあたえることは、猫の健康を守るためにも重要なことです。適切なタイミングで切り替えるようにしましょう。
また健康上の問題が生じた、療法食が必要になったときは、獣医師と相談しながら切り替えるようにしましょう。
まとめ
キャットフードの切り替えはなるべくしないのが理想です。しかしライフステージが変わる、食事制限が必要になったなど、どうしても切り替えなければいけないこともあります。
その場合も、いきなりキャットフードを全量代えると、ストレスや体調不良の原因になりかねません。そのため、7〜10日ほどかけて少しずつ新しいキャットフードを増やしていくようにしましょう。
また胃腸が弱い、警戒心が強い猫は、さらに時間をかけてゆっくりと切り替えていくの成功のコツです。