1.「甘えタイム専用スポット」を見出す
猫の気持ちは環境に左右されやすいものです。家の中でも「この場所はくつろげる」「この場所はリラックスできない…」と、感じています。
そんな猫の心理を利用したテクニックが「甘えタイム専用スポット」です。
これは、猫が飼い主さんに甘えたくなる定位置のこと。飼い主さんが家の中を移動すると、なぜか猫がついてきて決まった場所で甘え出すことがありますが、その場所のことですね。「この場所だけは甘えモードになる」と感じているスポットがあるなら、まさにそこがその場所なのです。
具体的には、長いすやソファなどのリビングの一角や、書斎や寝室などの個室も「甘えスポット」になっている可能性があります。
ただし、この場所は人間が準備して作ろうと思ってできるものではなく、あくまでも猫主導で成り立つもの。愛猫が近寄ってくる場所や態度をよく観察し、愛猫の「甘えたい」という心境を満たしてあげることで、自然とできあがります。
なお愛猫を誘導するコツは、一定の時間帯に行うことです。
たとえば食後や就寝前など日常生活の中で同じ時間帯や同じ動線で行うことで、愛猫の甘えたいモードもルーティーン化されます。やがて無事習慣化されると、愛猫から「あその場所に行かないの?」「一緒に行こうよ!」という感じで誘ってくるようにもなります。
2.「喜び」をルーティーン化する
猫に愛されるための必須条件は、猫が喜ぶことをしてあげること、そして猫と仲良くなるためにてっとり早いのは食欲を満たしてあげることです。
食事や水を管理することは、猫にとっては最低限の条件です。「この人がご飯をくれる」と思ってもらえるように、決まった時間に決まった場所で同じ声のトーンでご飯を与えてみましょう。
そして、ご飯の次のステップとなるのが「おやつ」です。
猫はおやつが大好きなので、おやつは1日の楽しみの一つであり、メインイベントといっても過言ではありません。毎日決まった時間や同じシチュエーションや一定のタイミングでおやつを与えることで、猫から「この人は嬉しいことをしてくれる人」と認識され、愛されるようになりますよ。
また、猫の三大欲求で最も強いのは「睡眠欲」で、「食欲」は実は二番目。猫に喜びを与えるためには、猫の睡眠をジャマしないことが重要です。寝ているときになでたり声をかけたりせず、そっとしておいてあげましょう。
3.遊びの誘いにのってあげる
猫は人間のペットとして室内で暮らす前は、野生に生きる狩猟動物でした。その本能があるため、現代のイエネコたちは「遊び」という形で狩猟本能を満たしています。
個体差はありますが、猫はおもちゃなどで思い切り遊ぶことでストレス発散をすることができますし、運動不足で肥満にもなるリスクも減らすことができます。
だからこそ猫にとって遊んでくれる人は「喜びをくれる人」です。
ただし、先述したように猫の三大欲求で最も強いのは「睡眠欲」なので、愛猫が眠いときに無理に遊ぼうとするのは逆効果。日頃から猫と遊ぶ習慣ができていると、猫から「遊びたい」という雰囲気を出してくるので、もし疲れていても少しだけ相手をしてあげましょう。
猫が遊びたいという願いを叶えてあげると、猫からの愛され度が高まりますよ。
まとめ
猫に愛されるためには、ご飯やおやつを与えることや、安心感を与えて甘えさせること、遊んであげるなどの事柄が鍵を握ることがわかりました。
しかし猫は「今の要求(気分)」を重んじる動物です。難しいことに「喜ぶこと」だとしても、猫が欲していないタイミングで行うのはNG。たとえば眠いときになでられたり、遊びの気分ではないときに騒がしくされたりするのは、猫にとっては「嬉しくないこと」になってしまうのです。
猫を喜ばせるテクニックはいくつかありますが、結局のところ猫が好きになる人間は「自分(猫)のことを理解してくれている人」なのかもしれませんね。