『猫が床に落ちている』現象って何?
あなたや知り合いの猫飼いさんは「今年も猫が床に落ちる季節がやってきましたね」と、季節の挨拶のように使ってはいませんか?
冷たい床にお腹をつけて座っていたり、仰向けになり足を伸ばしてくつろいでいたりする様子は、いつからか「床に落ちている」と表現されるようになりました。
その寝姿は「液状」や「胴体着陸」とも呼ばれることがあります。
飼い主さんの歩く妨げになることなどはお構いなしで、お好みの場所で気の向くままにくつろいでいます。
仕事や学校に向かう前に、自由奔放な姿を目撃してしまうと、なんだかこちらまで力が抜けてしまいますよね。
しかし、その行動には猫なりの理由があるようで、単純にだらけているだけとも限らないのです。
よく見られる時期や場所
床に落ちる現象は、やはり「夏」の季節に最も見られます。
ひんやりとした「フローリング」や「大理石素材」にお腹をつけることで、熱を逃がそうとしているのでしょう。
特に、風通しのよい「玄関の前」や「廊下」を好む傾向にあります。
触れているところは次第に体温と同じくらいになるため、適切な室温環境下であれば、お腹の冷えは、あまり心配する必要はないでしょう。
一方、寒い冬に見られる可能性もゼロではなく、暖を求めて「床暖房」や「ホットカーペット」に落ちていることがあります。
なかには暖房でぽかぽかになった体をクールダウンさせようと、一時的に冷たい床に寝転がる猫もいます。
猫のために整えたい「快適な環境」
夏場であれば、「クールマット」などの冷感素材のアイテムを準備するのがオススメです。
設置場所や冷たさの度合いによっては、猫が使ってくれない可能性もありますが、無理やり使わせようとはしないで、場所を変更したり、タオルを敷いて調整したりしてみましょう。
先ほどご紹介した床暖房やホットカーペットは、冬場に活躍する暖房器具です。
しかし、体を過度に暖め過ぎてしまうと「低温やけど」や「脱水症状」を引き起こすリスクになりますので、長時間のつけっぱなしは避けてください。
夏冬問わず使われる「エアコン」を苦手とする猫も、珍しくはありません。
エアコンの設定温度を調整するのはもちろん、猫に直に風が当たらないよう、寝床などの設置場所も配慮してあげましょう。
まとめ
猫が冷たい床に身をゆだねるように転がる姿は「猫が床に落ちている」現象です。
夏の暑い季節に最も見られますが、冬場は「床暖房」や「ホットカーペット」に落ちていることがあります。
落ちている猫の観察を楽しみつつ、心地よい環境を整えてあげましょう。
まずは、手軽に取り入れられるクールマットやホットカーペットから試してみてはいかがでしょうか?
エアコンが苦手な猫もいるので、愛猫の様子を見ながら適切に対応しましょう。