1.静かで大きな音がしない場所
猫の聴力は人間の4倍以上とも言われています。そんな猫ですから、人間にとって何気ない音が騒音に感じられてしまうことも。
ずっと大きな音がしていたら、ストレスになってしまうこともあるでしょう。猫のベッドは静かで大きな音がしない場所に置いてあげるのが正解です。
ベッドは以下のような場所を避けて置くようにしましょう。
- テレビやスピーカーなどのそば
- 冷蔵庫などの常に機械音がする家電のそば
- 洗濯機など大きな音が出る家電のそば
- 線路沿い大きな道路沿いの部屋
また猫によっては、テレビやスピーカーのボリュームはできるだけ小さくするなどの気遣いも必要になるかもしれません。神経質な猫で線路や大きな道路が近くにある場合は、防音対策を検討したほうが良いでしょう。
2.薄暗くて狭い場所
猫はもともと、狭くて薄暗い穴の中で暮らしていました。外敵から身を隠せて、さらに襲われにくいため、安心して眠ることができたからです。そのときの名残で、猫はいまも身を隠せる狭くて薄暗い場所が大好きです。
もし愛猫が、よく隠れて休んでいる場所があるなら、その場所にお気に入りのベッドや毛布などをおいてあげてください。そのような場所は、ひとりになりたいとき、何かあったときの隠れ家にもなります。
またこのような習性から、オープンなベッドよりもドーム型のベッドを好む猫もいます。とくに、警戒心が強く、神経質な猫は隠れ家的な空間を好む傾向があるようです。愛猫の性格や好みも考慮して選ぶと良いでしょう。
3.快適な気温と湿度の場所
猫に心地良い眠りを提供したいなら、室温と湿度もしっかりと管理する必要があります。ベッドを置く部屋は、猫が快適だとされる室温21〜28度、湿度50%〜60%くらいを目安にすると良いでしょう。
特に子猫は自分の体温を維持することが成猫ほどうまくできないので、特に室温には注意が必要です。子猫の場合は室温が20度以下になると体温を維持するのが難しくなります。
ベッドの置き場所としては、窓から離れた風通しの良く静かな場所がおすすめです。
窓際は外を眺めるのが好きな猫には良い場所のように思えますが、直射日光で暑くなったり、すきま風が吹き込んで寒くなったりといったデメリットがあります。
窓際にはキャットタワーを設置し、ベッドは窓から離れた場所に置きましょう。
4.季節に合った素材のベッドを選ぶ
快適な寝床の条件としては、季節に合った素材のベッドかどうかも重要です。夏に赤外線であったかベッドでは暑すぎますし、冬にひんやり冷感ベッドでは寒すぎますよね。
夏用は麻(リネン)や綿、ラタンなど通気性の良い素材を、冬用は保湿性が高く暖かいボアやフリースがおすすめです。通年で使用するなら保温性と放湿性に優れた綿やウールなどの天然素材が良いでしょう。
そのほか、夏には大理石のひんやりマット、冷感素材を使用したベッドも人気です。
まとめ
猫の平均睡眠時間は12〜16時間と言われています。つまり1日の半分以上を寝て過ごしているのです。
そんな猫にとって寝床は安心できる場所であること、暑い・寒いがないこと、寝心地の良いベッドであることはとても重要です。
ただし猫にも好みがありますので、かならずしも、ふかふかのベッドが好きなわけではありません。硬くてもぜんぜん気にしない猫もいます。
また隠れられるドーム型のベッドが好きな猫もいれば、体がピッタリとはまるサイズが好きな猫もいます。
愛猫の好みに合った快適な寝床を用意してあげましょう。