猫を遊ばせてはいけない『危険なおもちゃ』3選 誤飲やケガの原因になることも!

猫を遊ばせてはいけない『危険なおもちゃ』3選 誤飲やケガの原因になることも!

猫用のおもちゃはもちろんのこと、日常に溢れるあらゆるものが猫の遊び道具になります。選択肢が多いからこそ、気をつけたいのが誤飲による事故やケガ。そこで今回は、猫を遊ばせてはいけない「危険なおもちゃ」について解説いたします!

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫を遊ばせてはいけない「危険なおもちゃ」

おもちゃで遊ぶ猫

猫にとって遊びは狩りの練習のようなもの。野生の猫も母猫のしっぽにじゃれることから特訓が始まり、兄弟同士の取っ組み合いもスキル向上のための稽古のような役割があるのです。

これは家猫にも共通していることで、同居動物がいない場合はおもちゃ相手に狩りごっこを楽しみます。

もちろん、おもちゃで積極的に遊んでくれること自体は良いことです。しかし、熱中し過ぎてしまうと、実際に獲物に見立てたおもちゃを飲み込んでしまう恐れがあるのです。

そこで今回は、猫を遊ばせてはいけない「危険なおもちゃ」について解説いたします。特にひとり遊びでの使用は絶対NGなおもちゃについて解説しますので、留守番中の放置には気をつけてください。

1.ひも・ゴム系のおもちゃ

ひも状のおもちゃで遊ぶ猫

まずは、アクロバットな動きがクセになるひも状のおもちゃについてです。特に若い猫であれば運動不足解消の観点からとても良いアイテムになるでしょう。

飼い主さん主導で遊ぶのであれば全く問題ないので、今現在お気に入りにしているご家庭でも継続してください。

ただし、遊び終えたら必ず戸棚に収納することを忘れないでください。ひもを誤飲した場合、最悪のケースでは腸閉塞を引き起こして命を落とす恐れがあります。

ひも状の異物は腸を傷つけてしまったり、切断してしまう危険性もあります。 一人で遊ばせるのではなく、必ず一緒に遊ぶよう心がけましょう。

同様の理由からヘアゴムも大変危険です。やはり、猫がひとり遊びをする場面では活用しないようにしてください。

2.パーツが小さなおもちゃ

羽のおもちゃで遊ぶ猫

猫は、転がせるものは何でも転がして遊んでしまいます。人間用のおもちゃで例えるならLEGOのようなものです。特にレゴブロックの人形のパーツは要注意でしょう。

仮に猫用に作られたおもちゃであっても油断は禁物です。サイズが小さすぎるネズミや、ビーズのような装飾品のあるものは危険です。これは、たとえ飼い主さんの管理下であってもリスクが大きいでしょう。

どのようなシチュエーションであれ、ぬいぐるみ系のおもちゃを選ぶ際は丸呑みできない大きさのものや、頑丈なつくりになった蹴りぐるみなどをチョイスすると安心です。

3.手作りのボール

毛糸で遊ぶ猫

猫は適度に転がるものを好みます。つまり、市販のボールでなくても丸い形状のものには食いつきやすい傾向があります。

例えば、丸く形成したコピー用紙やアルミホイル、猫自身の被毛にも興味を持ちます。余ったものを再利用するという点ではエコなのですが、誤飲のリスクを考慮すると、それは大変危険なおもちゃなのです。

ボールに興味を持つようであれば、猫用に作られた市販のものが安全でしょう。

どうしても手作りのもので遊ばせたい場合は、破れやすい素材やビニールを避けて制作するようにしてください。

まとめ

おもちゃが気になる猫

今や、百均でも気軽に購入できるようになった猫用のおもちゃ。実に様々なデザインのものが売られていると思います。

購入する際は、「安全面に配慮した構造になっているか」「パーツが小さすぎないか」「脆く壊れやすい状態になっていないか」などのポイントを確認してください。

そして、仮に安全なものでもひとり遊びには不向きのおもちゃがあることを覚えておきましょう。それはひも状タイプです。この手のおもちゃは、必ず飼い主さんが一緒に遊ぶようにしてください。後片付けも徹底するようにお願いします。

また、異物の誤食を確認した場合、様子を見がちですが、食べた直後であれば吐き出させることが可能な場合もあります。すぐにかかりつけの先生に相談することを心がけましょう。

絶対にその素材のものを与えてはいけないわけではありません。危険のないような遊ばせ方の工夫が必要です。

特に、遊び盛りの子猫におもちゃを与える場合は、今回の記事を参考に、配慮できるようにしたいですね。

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