猫が自分なりに持っている「マイルール」とは
人間の中にも、日々の生活の中でルーティーン化している日課やこだわり、いわゆる「マイルール」を持って生活をしている人は少なくないと思います。
実は、そんな「マイルール」が、猫にもあるようなのです。
そこで今回は、猫が自分なりに持っている「マイルール」を紹介いたします。猫にも譲れないこととは一体なんなのでしょうか。
1.カリカリを数粒だけ残す
愛猫にご飯を出す度に、数粒だけ残して去っていかれてしまう、ということがありませんか。
これは出された量が多いのではなく、猫の習性によるこだわりなのです。
元々狩りをして生きてきた猫は、食糧を保存することによって、失敗や狩りができない日に備えていました。家猫もその名残りから、カリカリを少しだけ残しておくという癖があるようです。
とはいえ、そのまま放置すると劣化や腐敗につながってしまいます。数粒残された分はそのままにせず、ご飯はその都度新しいものを提供してあげてください。
2.毎日の行動パターンに決まりがある
全てを狩りに注いできた野生の猫達。とにかく少しでも成功率を上げるために効率良く生きるという精神は、家猫にも受け継がれています。それが猫のルーティーン化された行動です。
実は、猫の行動パターンには決まりがあり、毎日同じ時間帯に同じような行動を取る習性があります。
飼い主さんが在宅の日に、愛猫の行動をじっくりと観察してみてください。ある意味、人間よりも正確なリズムを刻んで生活・行動していることが分かるでしょう。
ちなみに、猫はこの生活リズムを崩されるのが大の苦手です。そのため、飼い主さんが在宅の日でも、猫を無理やり起こして遊びに誘うのはやめておいたほうが良いでしょう。
猫には休日という概念がないので、平日と同様の接し方を心がけてください。
3.甘える姿は絶対に見せたくない
ついさっきまで甘えていた愛猫が、他の人もしくは同居動物が来た途端にそっぽを向いてしまうことがあるでしょう。
これは(甘える姿は見られたくない)という信念による行動で、スキンシップに飽きてしまったわけではありません。特に先輩猫に多い印象があるので、猫なりのプライドがあるのかもしれませんね。
飼い主さん側も気持ちを察して威厳を保てるように顔を立てつつ、安心して甘えられる環境を作ってあげてください。
4.汚いトイレは使えない
猫はとても綺麗好きな動物。特に無防備になりやすいトイレには並々ならぬこだわりを持っています。本体や砂の形状はもちろん、中でも重要なのは臭いがしないことです。
汚いトイレを掘り返して使用すると外的に襲われるという危機感から、我慢をしてしまうことがあります。そして、限界に達すると粗相をしてしまうことも珍しくありません。
最悪の場合は膀胱炎や尿路結石になってしまうこともあるため、心地よくトイレができる環境を整えてあげてください。
留守番時間が長いご家庭では、砂を深めに入れたり、トイレの数を増やしたり、などの工夫をしてみると良いでしょう。
5.毛繕いに時間をかける
私達がこまめに手を洗うように、猫は頻繁に毛繕いをしていますよね。これには様々な意味があるのですが、中でも「体臭を消す」ということを重要視しています。
理由はトイレと同じで、外敵や他の猫から身を隠すためです。
そしてこれは猫の習性である以上、無理矢理やめさせることはできないのですが、家猫の場合はブラッシングをして手助けをしてあげてください。
毛繕いの過程で多くの被毛を飲み込むと、毛球症になる恐れがあります。特に長毛種の場合は、毎日毛をとかすようにしてください。
尚、同じ部位ばかりを舐めるグルーミングは、ストレスを抱えている可能性があります。通常の毛繕いとは異なる行動なので、気にかけてあげましょう。
まとめ
今回は、猫が自分なりに持っている「マイルール」について解説しました。
猫はマイペースで、どことなくのほほんとした印象が強い動物です。しかし実際には、野生の名残りから来る信念のようなこだわりを持っています。
皆様と一緒に暮らす愛猫にも、きっとマイルールがあるはずです。困り行動ではない限り、個性として尊重してあげてください。
また、ルーティーンを崩さないように配慮してあげることも大切です。平日、休日を問わずスキンシップの時間も日課に組み込めるように工夫してみてください。