1.短くて簡単な名前にする
猫の名前を付けるときは、短くて簡単にしましょう。発音のしやすさも大切です。
最近は、「ムギちゃん」「レオくん」「ルナちゃん」という名前が人気ですが、どちらも2音節以内で短く、発音しやすいシンプルなものです。
発音が難しいと、言い間違えたり言いにくかったりすることから、途中で名前を変えるようなことになりかねません。
特に外国の人名には、日本語にはない発音が多くあるため、映画の役名や俳優・ミュージシャンなど、有名人の名前にちなんで名付けるときは注意が必要です。
血統書付きの猫は、血統書の名前が外国名のことがあるため、呼び名にするときは検討しましょう。
2.性別を考慮する
男の子向けの名前や女の子向けの名前を選ぶときには、性別をよく考慮する必要があります。
赤ちゃん猫から育てるときは、特に注意が必要です。失敗しやすい例として、猫が小さいときは外陰部が未熟なため、外見からではなかなか判断しにくいというのがあります。
オスメスの判断ができるのは、だいたい生後2ヵ月以降になってからです。それまでの間では専門家でも判断に迷うことがあります。
赤ちゃんの頃に男の子っぽい名前、もしくは女の子っぽい名前にしてしまうと、生後3ヵ月以降に性別が違った!ということになりかねませんので注意しましょう。
幸い、三毛猫とサビ猫はメスしかいないため、この2種類は女の子の名前でも大丈夫そうです。
3.成長に合った名前を考える
子猫は成長するにつれて、性格や外見が変わることがあります。そのため、猫種によって想像できる将来の姿や性格に合った名前を選ぶと良いでしょう。
たとえば、シャム系の血統が入っている猫は子猫のときは白っぽく、成長に合わせてポイント(鼻先や手足、尻尾の先)の色が濃くなる傾向があります。
子猫に白やシルバーを想像させる名前にしてしまうと、思ったよりも色が濃くなって名前がマッチしなくなるかもしれません。
また、お迎えしたときにあまりに小さく「チビちゃん」などと呼んでいるうちに、標準サイズよりも大きくなってしまい、「チビとは?」と困惑してしまうことも考えられます。将来を見越して名付けるのも大切です。
4.面白すぎる名前は注意
面白い名前をつけるときには、飼い主さん自身に相応の覚悟が必要です。
たとえば、会社の役職名などの名前を付けてしまうと、動物病院へ行ったときに「社長ちゃ~ん」「部長ちゃ〜ん」などと呼ばれて、恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。
あるいは、歴史上の人物や有名人の名前を猫の名前にすると、周囲も困惑してしまうでしょう。「イヌ」「おじさん」など、名前を聞いても最初は猫やペットを想像できないような名前も同様です。
これらはおうちのなかでニックネームとして呼ぶには楽しいのですが、やはり「本名」はちゃんとしたものがあった方が良いかもしれません。
5.ネガティブな意味の名前は避ける
ネガティブな意味の名前は避けるというのは、名づけるときにはとても大事です。
猫には、実際の言葉の意味はわかりません。しかし、猫の名前として何度も口にしていると、猫への悪いイメージを自分自身に植え付けてしまう可能性があるからです。
さらには、自分が無意識にネガティブなイメージを持つと、猫もそのように行動するといわれています。
たとえば、子猫の時に元気がいいからと「暴れん坊」「アクマ」「バカ」「ブタ」などと呼んでいると、大きくなっても抑制の効かない猫になってしまいます。
できるだけ、ポジティブで健康的な愛らしい名前にしてあげましょう。きっと将来もイイコに元気に過ごしてくれるでしょう。
まとめ
猫の名前は、これから何年にも渡って何度も呼ぶものです。できるだけシンプルな名前の方が、猫も飼い主も覚えやすくてよいでしょう。
猫が子猫の場合には、ちょっとした注意が必要です。猫によっては、成長して毛色が変わってしまったり、不妊手術後に性格がだいぶ変わったりして、名前のイメージと乖離してしまう可能性があります。
どの猫にもいえることですが、名づけはやはり家族としての儀式のようなものですから、ネガティブな名前をつけるのはやめましょう。
また、一風変わった面白い名前にするときは、「本通称名」もあったほうが良さそうです。
今回紹介した点に注意して、ぜひ猫ちゃんに合ったステキな名前を付けてあげてください。