愛猫を守るためにやるべき『熱中症』対策5選 なりやすい猫の特徴も解説

愛猫を守るためにやるべき『熱中症』対策5選 なりやすい猫の特徴も解説

暑さには比較的強いといわれる猫も、高温多湿な環境や体の水分不足などによって「熱中症」になることがあります。では、愛猫を守るためには、どのような対策を行えばいいのでしょうか。そこで今回は、愛猫を守るためにやるべき「熱中症」対策についてご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

愛猫を守るためにやるべき「熱中症」対策

寝ている猫

暑さに比較的強いと言われている猫ですが、それでも日本の高温多湿な環境では、場合によっては人間同様に「熱中症」になってしまうことがあります。

では、愛猫を「熱中症」から守るためにはどうしたらよいのでしょうか。

そこで今回は、愛猫を守るためにやるべき「熱中症」対策について解説します。ぜひ愛猫を守るために、今一度確認しておきましょう。

1.エアコンで適温を保つ

気温が高い日はエアコンをつけたままが理想的です。猫によって丁度いい室温は異なりますが、25℃前後に保つようにすると猫が快適に過ごすことができます。

湿気が多いと体感温度も高く感じ、猫が毛づくろいでの体温調節が難しくなります。

エアコンの除湿機能も使い、湿度は50~60%を目安に保つようにしましょう。室温計を猫の体に近い場所に置いて確認できるようにしておくとより安心です。

2.飲水場所は複数個所用意

猫の行動範囲に水分補給できる場所をいくつか用意してあげましょう。ひとつの水飲み場に集中すると、水が減って飲みにくさを感じたり、誤って水をこぼす可能性もあります。

猫によって器の好みもあるため、普段からあまり水を飲まない猫には、高さのある食器や自動の水飲み器などを活用してみると積極的に飲んでくれるかもしれません。

なお、食器や水飲み器は猫が落ち着いて水を飲める場所に設置しておきましょう。

3.室内の風通しをよくする

暑い空気がこもるのを防ぐには、室内の空気を循環させることが大切です。

プロペラが回転するシーリングファンライトやサーキュレーターを活用すると、部屋全体の温度差を解消できます。

脱走の心配がなければ、窓を開けて自然な風を入れ、室内の空気を入れ替えましょう。

4.ブラッシングで余分な被毛を除去

猫の被毛に埋もれている余分な毛を除去することで、被毛間の風通しが良くなり、猫の体に熱がこもるのを防いでくれます。毛の長さに関係なくブラッシングは定期的に行いましょう。特に春と秋の換毛期には大量の被毛が抜けます。

とくに毛の長い長毛種がブラッシングを行わないと、毛玉ができてしまったり皮膚トラブルを引き起こしたりすることが多くなります。

熱中症対策と愛猫とのスキンシップが同時にできるため、積極的にお手入れしてあげたいですね。

5.猫のクール用品を活用する

猫の寝床やお気に入りスペースの近くに、クール用品を活用するのもおすすめです。

ひんやりする素材のベッドやブランケット、アルミプレート、ジェルマットなど、ペットのクール用品は種類もサイズも豊富です。

猫の環境に合ったクール用品を活用して、暑い季節を乗り切りましょう。

「熱中症」になりやすい猫の特徴

エキゾチックショートヘア

環境以外に、熱中症になりやすい猫に共通する特徴があるようです。

  • 長毛
  • 短頭種
  • 子猫や高齢猫
  • 病気や体調不良の猫

短毛種と比べると長毛種の猫は、被毛が密集していることもあり熱がこもりやすいです。熱を逃がすためにも定期的なブラッシングは必ず行いましょう。

鼻が低いエキゾチックショートヘア、ペルシャなどの短頭種の猫も、高温多湿な環境では呼吸がしづらいため、熱中症になりやすいといわれています。

子猫や高齢猫、体調不良の猫は、体温調節が未熟であったり自ら涼しい場所へ移動することが難しい場合があります。水を飲む回数が少なくなると、脱水症状を引き起こして熱中症になるリスクが高まります。

まとめ

眠る茶猫

今回は、愛猫を守るためにやるべき「熱中症」対策について解説しました。

猫の熱中症は、重篤化すると愛猫の命にもかかわるため、「室内に熱をこもらせない」「水分補給に配慮する」などの対策が重要です。

とくに猫だけで留守番させるときは、事前の対策を十分に行っておきましょう。

また、室内全体が高温多湿な状態が続くと、猫の年齢や健康状態にかかわらず熱中症になるリスクが高まります。

暑くなる時期は室内の十分な熱中症対策を行い、猫が安全で過ごしやすい快適な環境を保ってあげたいですね。

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