愛猫のために盛大な誕生パーティー
マレーシアの起業家夫妻のぜいたくな行動が、ネット民の間で炎上しています。というのも、飼い猫の誕生日を盛大に祝ったためです。「そのお金を、保護活動のために使ってほしかった」という声が上がっています。
Haliza Maysuriさんと夫のMohd Rosli Awangさんは、愛猫Moneyの7歳の誕生日をクアラルンプールにあるフランスの高級ブランド「ルイ・ヴィトン」で祝いました。夫妻はイスラム教徒向けのアパレルブランド「Bawal Exclusive」の創業者です。
2024年5月にSNSに投稿された写真と動画には、ルイ・ヴィトンのスタッフが誕生日ソングを歌いケーキを運んでくるようすが写っています。
Halizaさんが抱いているMoneyは、スワロフスキーのクリスタルが散りばめられた高価なドレスを着せられています。マレーシアの有名デザイナーが作ったものです。
「神様ありがとう。うちの子は7歳になりました。Money、お誕生日おめでとう。ママとパパは、あなたが元気で頭がよく、長生きできるようにとずっと祈ってきました」とSNSに記したHalizaさん。自分たちの末っ子として、夫妻はこの猫にたっぷりの愛情とお金を注いでいるのです。
豪華なプレゼントも用意
これだけではありません。夫妻はMoneyの誕生祝いに、ルイ・ヴィトン製の「M」のイニシャル入り皮の首輪(約9万9千円)を贈り、「レティクル」と呼ばれる猫のイラスト入り特注ポーチ(約56万円)も用意しました。
2人はこれまでにも愛猫に大きなプレゼントを与えていて、2021年には4歳の誕生日のために純金のネックレス(約86万円)を贈っています。
これに対して、マレーシアの人々の反応はさまざまです。
「こんなに愛してもらって、Moneyは幸せな猫だ」という人や、なかには「この夫婦の子になりたい」と冗談をいう人もいます。
ネット民からは批判の声
一方で、夫婦のこの行いを「無駄使い」と非難する人々も多く、ネットで炎上しています。
「世界中がイスラエルとハマスの扮装に注目しているのに、あなたたちお金持ちは猫の誕生日を祝うのに忙しいなんて。神経が太いわね」
「そのお金で、野良猫たちに必要な資金と食べ物を寄付していただければ、猫たちが豊かな生活を送ることができるのに」
実は猫のMoneyが話題になるのは、これが初めてではありません。2023年8月にHalizaさんはMoney専用のBMWの車を購入して話題になりました。しかしのちに、この行為は自分のブランドを宣伝するための「マーケティング」の一環だったことがわかっています。
さて、今回もやはり「話題づくり」のためのお騒がせなイベントだったのでしょうか…?