猫好きにとって至福の『猫吸い』安全に行うために気をつけるべき3つのこと

猫好きにとって至福の『猫吸い』安全に行うために気をつけるべき3つのこと

猫好きにとっては至福の『猫吸い』ですが、実はその安全性には気をつけるべき点がいくつかあります。注意しながら行わないと、猫との関係が悪化したり病気をもらってしまうことになりかねません!そこで今回は猫吸いを安全に行う際の注意点3つを詳しく解説します。猫吸い好きな飼い主さん必見の内容です。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫吸いとは?

猫吸いをする男性

猫吸いとは、猫の体や毛に顔をうずめてその温もりやにおいを楽しむことをいいます。猫の柔らかい毛並みと心地よい匂いに癒される瞬間は、猫好きにとって至福のひととき。

仕事から帰って猫吸いをしたり、嫌なことがあってモヤモヤしているときに猫吸いをすると、心が癒されリラックスするといわれます。

というのも猫とスキンシップをするとしあわせホルモンの「オキシトシン」が分泌されるため、それによって心身ともに癒されるのだとか。

わたしも仕事が終わると猫吸いをしがちに…。一度吸ってみるとやめられない飼い主ばかりで、猫吸いは「合法ドニャック」とも呼ばれています。

猫吸いをするときの注意点3つ

虫眼鏡とビックリマーク

1.猫の体調と健康状態を確認する

猫吸いをするときは、猫の健康状態を確認しておきましょう。

人も猫も健康であれば、さほど問題はありませんが、猫が病気を患っていると場合によってそれが人間に感染したり、猫の体調を悪化させる可能性があります。

皮膚に異常がないか?猫も人も清潔であるか?皮膚炎や寄生虫はないか?病気を疑うような症状はないか?など

とくに人間にうつるパスツレラ症・皮膚糸状菌症・トキゾプラズマ症・サルモネラ症などには注意が必要です。

もちろんこれらの感染症は猫吸いだけでは感染しにくいかもしれませんが、どちらにしろ過剰なスキンシップは病気をもらうリスクを高めます。とくに免疫力が弱い人(子ども・お年寄り・妊婦さんなど)は十分気をつけましょう。

2.猫の気持ちを尊重する

猫吸いにおいて非常に大切なのは「猫の気持ちを尊重すること」です。

猫が嫌がっていないか?リラックス状態にあるか?など。猫吸いをする前には、猫の機嫌をうかがうことも忘れないようにしましょう。

個体差もありますが、基本的に猫は猫吸いをされるのが好きではありません。それなのに、機嫌が悪いときやひとりになりたいときに猫吸いされたら、イライラするでしょう。

そのため猫吸いをするにしても短時間で、猫の許容範囲のなかで行うことが大切です。

3.猫吸いの部位に注意

猫吸いをするときは、吸う部位にも配慮しましょう。

これも個体差がありますが、お腹など猫の急所となる部位は嫌がることが多いです。猫それぞれに「許せる部位」「嫌な部位」があるので、愛猫はどこなら許してくれるのか様子を見ながら判断しましょう。

嫌な部位を吸っていると猫に怒られたり、信頼関係が悪化してしまうかもしれないので、猫が「(嫌だけど)比較的許せる部位」を見つけてください。

猫吸いで得られるメリットは?

メリットと書かれた積み木

ストレス発散

猫との触れ合いは、オキシトシン(しあわせホルモン)の分泌を促進させます。そしてオキシトシンが分泌されると安心感や幸福感をもたらし、リラックスした気持ちになるのだとか。

またオキシトシンによりコルチゾール(ストレスホルモン)のレベルが低下することもわかっており、猫とスキンシップをとると心身ともにリラックス効果が期待できるのです。

愛猫とコミュニケーションがとれる

猫は飼い主に無関心だと思われがちですが、実は飼い主に愛情を持っており飼い主の行動をいつも気にかけています。

そのため放置されていると、猫は悲しくなるのと同時に飼い主への信頼が薄くなってしまいます。

猫は気分屋ですが、ほったらかしはNG。猫の機嫌をうかがいながら猫吸いといったスキンシップをとって猫を喜ばせてあげましょう。

まとめ

猫吸いする女性

猫吸いは飼い主にとって至福のひとときですが、猫と飼い主の信頼関係をキズつけないためにはいくつかの注意点を守ることが大切です。

猫吸いを安全に楽しめるように、ぜひ今回紹介したポイントを意識しながらおこなってみてください。

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