『抜け毛が多い』とされるダブルコートの猫種4選 お手入れ方法や飼育で気をつけるべき点も

『抜け毛が多い』とされるダブルコートの猫種4選 お手入れ方法や飼育で気をつけるべき点も

上毛と下毛の2種類の毛があるダブルコートは抜け毛が多いです。お手入れをきちんとしないことでトラブルが起きることもあります。ダブルコートの猫種とお手入れについてご紹介します。

ダブルコートとは

赤い布の上に座るペルシャ

猫の品種の話をする際に、ダブルコートやシングルコートという言葉を見聞きしたことがあるのではないでしょうか。

「ダブルコート」とは、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の両方がある被毛のことです。猫は、ひとつの毛穴から10~12本くらいの毛が生えていますが、ダブルコートの猫種の場合、上毛の周りに下毛が生えているのです。

ダブルコートの猫種の場合、秋になると寒い冬を乗り越えるために下毛が多くなり、もこもこした見た目になります。しかし春になると、暑い夏に備えて下毛が抜けるため、抜け毛が多くなります。そのため、『ダブルコートは抜け毛が多い』とされるのです。

なお、アンダーコートがない被毛は「シングルコート」といいます。

「抜け毛が多い」とされるダブルコートの猫種

ブラッシングされるノルウェージャンフォレストキャット

では、上記で説明したような「抜け毛が多い」とされるダブルコートの猫種には、どのような品種が当てはまるのでしょうか。

1.ノルウェージャンフォレストキャット

こちらの猫種は長毛で絡まりやすいので、1日1回はブラッシングをしましょう。

被毛が絡まると毛玉になり、ブラシでほぐせないほど毛玉がひどくなると、皮膚炎が起きるなど健康にも影響が出てきます。特に、春から夏にかけて毛が生え変わる換毛期は、抜け毛の量が増えるので1日2回はブラッシングが必要です。

毛づくろいで飲み込む毛の量が増えると、胃の中で塊になった毛を吐き出したり、胃腸の不調を引き起こします。

ブラッシングする際は、スリッカーブラシやコームを使って毛先からブラッシングを始めると、猫に負担がかかりにくいです。

なお、この猫種は被毛が脂っぽくなりやすく、皮脂汚れが原因で毛玉ができやすくなるため、シャンプーが必要です。また、暑さに弱い傾向があるので、熱中症に注意しましょう。ブラッシングをして抜け毛を取り除くことで、熱がこもりにくくなります。

2.ペルシャ

豪華な被毛を維持するためには、ブラッシングが欠かせません。毛量が多いので、1日1回以上はブラッシングをしましょう。換毛期には、1日2回以上のブラッシングが必要です。

鼻が短いため、涙や目やにが出やすいです。汚れにおいがするようになったり、炎症が起きたりしやすく、目の周りの毛に涙が付着することで毛の色が変色する「涙やけ」も起きやすいです。こまめに目の周りを拭くようにしましょう。

3.アメリカンショートヘア

ブラッシングされるアメショー

短毛種のブラッシングには、ラバーブラシがおすすめです。力を入れすぎると、毛が強く引っ張られて猫が痛がるのでやさしくブラッシングしましょう。やりすぎるとはげてしまいます。

普段は数日に1回のブラッシング、換毛期は毎日ブラッシングしましょう。

アメリカンショートヘアは短毛なので、長毛と比べて毛玉ができにくく、胃の中に毛がたまることは少ないです。しかし、ブラッシングが足りないと、毛が絡まったり、胃の中の毛を吐き出したりすることが増えます。

4.ロシアンブルー

ロシアンブルーは他の猫種と比べて「抜け毛が少ない」と言われていますが、数日に1回、換毛期は毎日1回はブラッシングをして抜け毛を取り除いてあげましょう。

抜け毛は少ないですが、それでも毛づくろいで毛を飲み込んでしまうと、胃の中にできた毛の塊を吐いてしまうことがあります。そのため、ブラッシングは必ず行いましょう。

また、被毛が厚く寒さに強いですが、暑さに弱いため熱中症に注意が必要です。室内の温度の調整と、ブラッシングで抜け毛を取り除いて熱が逃げやすくなるようにしてあげましょう。

まとめ

ブラッシングされるノルウェージャンフォレストキャット

今回は、「抜け毛が多い」とされるダブルコートの猫種について解説しました。

2種類の毛が生えているダブルコートの猫種は、換毛期があるため抜け毛が多いです。そのため、ダブルコートの猫種は被毛が原因のトラブルが起きやすいです。

愛猫のためにも、お手入れ方法や飼育の注意点などをしっかり確認したうえで対処してあげましょう。

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