お風呂を拒否する猫を『洗わずにキレイにする』4つのアイデア ストレスなく汚れを解消

お風呂を拒否する猫を『洗わずにキレイにする』4つのアイデア ストレスなく汚れを解消

猫は基本的に水に濡れるのが苦手です。特に水への苦手意識が強い猫だとお風呂に入れようとするだけで暴れてしまい、猫にとっても飼い主にとってもストレスになってしまいます。できるだけ精神的負担をかけないためにも、今回はお風呂を拒否する猫を「洗わずにキレイにする」アイデアをご紹介します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

1.シャンプータオルで拭く

シャンプータオルで拭かれる猫

猫の体を拭くだけでちょっとした汚れを落としたり、水に濡らすことなく被毛を綺麗にできるのがシャンプータオルです。ウエットティッシュと同じような使用感で手軽に使えます。

シャンプータオルには洗浄成分が含まれていて、被毛についた汚れやニオイを取り除けるほか、余分な油分を取って保湿成分によって被毛の潤いを保つこともできるので日頃のお手入れに最適です。

顔まわりや手足の汚れ、お尻についた排泄物を拭き取るなど気になる時に手軽にサッと使えます。

水が嫌いな猫でも抵抗感が少なく、寒い時期のお手入れや老猫の介護にも使えるため、1つ持っておくと重宝しますよ。

2.ドライシャンプーで洗う

頭に泡が乗った猫

猫用のドライシャンプーは、汚れの気になる部分や全身に揉み込んで馴染ませた後に、拭き取ったりブラッシングをしたりすることで皮膚・被毛を洗浄できるアイテムです。

液体・泡・パウダーと種類があり、液体タイプは被毛やタオルにシュッとスプレーをして拭き取ることで手軽に汚れを落とせます。泡タイプは洗浄力が強く、被毛に絡まり固まった頑固な汚れにも効果的です。

パウダータイプは被毛が一切濡れないので、液体タイプや泡タイプのドライシャンプーが苦手な猫でも使いやすいでしょう。

液体タイプや泡タイプは洗浄液が皮膚に残るため、しっかり拭き取ってあげてくださいね。

3.グルーミングスプレーを付けて梳かす

ブラッシングされる猫

ブラッシングの前に「グルーミングスプレー」を吹きかけることで、ニオイや軽い汚れを落としたり毛玉をほぐしやすくします。

被毛に潤いやツヤを与え、櫛通りの良いふわふわな毛並みになるので、短毛種の定期的なお手入れはもちろん、長毛種の日々のブラッシングにも最適です。

冬場のブラッシングで起こりやすい静電気の防止対策にも良いでしょう。

水に濡れるのが苦手な猫に直接スプレーを吹きかけると負担をかけてしまいますが、飼い主の手やタオルにスプレーしてから被毛に付ける方法であれば抵抗感を減らせます。

拭きかけ過ぎた場合はしっかりタオルで拭きとるなどして乾燥させましょう。湿気は皮膚トラブルや被毛トラブルの原因にもなります。気を付けましょう。

4.蒸しタオルで拭き取る

タオルを被った猫

タオルを濡らして温めた「蒸しタオル」で、被毛のベタつきや顔まわり・手足・お尻まわりの汚れを手軽に落とせます。

また、マッサージするように拭き取ることで全身を温められ、血行促進や風邪予防、ストレス軽減、腰痛緩和といった健康維持にも効果的です

蒸しタオルを作る時は清潔なタオルを使ってください。40℃ほどのお湯に浸し、かたく絞って水気をよく切りましょう。猫がやけどをしないように、拭く前にタオルが熱すぎないかの確認をしてください。

なお、被毛に水分が付いたままだと、猫は風邪を引いてしまいます。蒸しタオルを使った後には、乾いたタオルで再度水分を拭き取ってあげてくださいね。

まとめ

濡れて不服そうな猫

水が苦手な猫にとって、お風呂は強いストレスの原因となってしまいます。

愛猫に少しでもストレスをかけないようにするため、水で洗い流さないドライシャンプーやシャンプータオル、グルーミングスプレー、蒸しタオル等の方法でお手入れをすると良いでしょう。

今回紹介した4つの方法には少し被毛が濡れてしまうものもありますので、愛猫の様子を見ながら最適な方法を選んでください。

そもそも触られることに慣れていない猫の場合、お手入れが苦に感じることもあります。まずは信頼関係をきちんと築くことも大切です。

愛猫の被毛を衛生的に保ち健康を維持するためにも、きちんと定期的にお手入れをしましょう。

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