やってはいけない猫に関するNGな節約方法3つ
無理な節約は、猫の健康や幸せを損なう危険性があります。
猫を危険にさらしてしまう可能性がある節約方法を確認してください。
1.猫の食費をケチる
猫の食費を切り詰めるのは良い考えではありません。
節約というと、つい食費を削りがちですが、食が健康の源であることは猫も同じです。良質なキャットフードは、猫の健康には欠かせません。
日本の一般的なお店で販売されているキャットフードは、短期間であれば、比較的どれも安全ではありますが、製造元に保障がないような安価なフードを長期的に常食させることは、将来的な健康問題に心配があります。
あるいは、量的に削減したり、人間の食べ物を与えて食事の代わりにしたりすると猫の健康被害につながります。
高級品でなくても良質なキャットフードを与えることは、将来的に猫の医療費を最小限に抑える賢い選択です。
2.猫の医療費をケチる
猫がお世話になる動物病院は、自由診療といい、病院ごとに自由に診療費を設定できるようになっています。
そのため、猫の医療費は高額になるケースがありますが、この医療費を節約として削ってしまうことには大きなリスクがあります。
体調不良の症状が出ている際に、節約を優先してしまい『病院へ行って何もなければ費用がもったいないので、すこし様子を見よう』と時間を無駄にしてしまうと、病気が進行して重症化するおそれがあります。
それでは猫が苦しむだけでなく、治癒までに時間がかかり結果的に多額の出費を余儀なくされる可能性もあります。
経済的なメリットが、大切な猫の健康を上回ることはありませんので、必要な医療に関しては素早く適切な処置をとることが重要です。
3.電気代をケチる
光熱費の高騰で、電気代節約のために省エネを心がけている人もいるでしょう。
しかし、電気代を節約するために、冷暖房まで切ってしまうのは留守番中の猫の健康リスクが高まる可能性があります。特に高温は、熱中症になる危険があるため気をつけなければなりません。
猫は足の裏しか汗をかけないので、部屋の中で寝ている間にも熱中症になります。熱中症になると、元気喪失や食欲不振、嘔吐や呼吸切迫、重症化すれば命にかかわることもあります。
熱中症のリスクは、真夏だけでなく5月頃からスタートします。お仕事などで家を留守にする場合は次のような対策が大切です。
- エアコンを適度に使い、室温が28度を超えないようにする
- 遮光カーテンやブラインドを閉めて、日差しを避ける
- いくつかの場所に水を置いておく
- 部屋は閉めきらず、換気扇などで空気を循環させる
また、出張や帰省などで数日間、留守にする場合は、ペットホテルやペットシッターサービスも検討した方がよいでしょう。節電は大切ですが、猫の安全を最優先に考えることが重要です。
おすすめ節約方法
猫の健康を最優先に考えると、節約をするときに心がけたいのは、以前と大きく変化させずにできる方法を選ぶことです。
- フードは中レベルでも良質なフードを
- 実店舗よりオンラインでまとめ買い
- 決済サービスと提携しているECサイトがお得
- 不要なおやつは極力削減
- おもちゃはあるものを代用
キャットフードも、単に安価なものではなく良質なタンパク質を含むフードを与えたほうが、結果的に猫の健康と満足度が違います。中程度であっても良質なフードを探しましょう。
また、猫用グッズは、実店舗よりのオンラインショップの方が安い場合があります。送料を考慮すると、まとめて購入した方が、トータルで見たときに節約になるでしょう。ポイントを上手に活用することで、支出を軽減することができます。
最近では、決済サービスとECサイトが連携していることが多いので、購入先を統一するとお得に買い物ができるかもしれません。
これまで購入していたおもちゃを手作りするのもよい選択肢です。猫は紙袋や段ボール箱さえ、楽しく遊んでくれますし、傷んだら廃棄できるところもメリットです。ただし、誤飲しないようなものにしましょう。
愛猫の健康を守りながらも、賢く節約していきましょう。
まとめ
経済的な負担は猫の飼育と切っても切れないものですが、猫を危険な目に合わせないためにも、節約の方法はよく検討するべき課題です。
食費や医療費の縮小は、私たち人間にとってもあまり良くない節約方法です。まして、自分で健康管理ができない飼い猫にとっては、命に関わることも考えられます。健康を維持するための費用も、大幅に削らないようにしたいものです。
はじめはとにかく出るお金を削りたくなりますが、節約する方法は案外たくさんあるものです。本やSNSなどで発信されている情報から、マネできるものを取り入れていきましょう。
猫と飼い主さんがストレスになりすぎない節約方法で、長く続けられる秘訣です。