人にはあるけど猫にはない『体のパーツ』6選 違いから知る、猫のこと

人にはあるけど猫にはない『体のパーツ』6選 違いから知る、猫のこと

人と猫では、毛や骨格など「体のパーツ」にいくつか違いがあります。その違いには、猫が猫らしくいるための理由があります。人と猫の「体のパーツ」の違いから、猫のことをもっと知りましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

人にはあるけど猫にはない「体のパーツ」

青い猫の目

猫と人間は当然見た目が全く違いますよね。それでも一緒に暮らしていると、なんとなく人間っぽさを感じてしまうことも。

ただし、体の構造をよく見てみると、人にはあっても明らかに猫にはない「体のパーツ」が存在します。

そこで今回は、人にはあるけど猫にはない「体のパーツ」について解説します。その違いを知ることで、猫についてより深く学べるかもしれませんよ。

1.まつげ

猫の目には、人間の目にあるような「まつげ」はありません。

まつ毛のようなものがありますが、それはまぶたの上にある少し長い毛で「アクセサリーアイラッシュ」と呼ばれるものです。

これはまつげではありませんが、まつげ同様、目に異物が入らないようにするためのものです。

2.眉毛

猫の目の上に長い毛が4~5本生えています。人間でいうならば眉毛となりますが、実は眉毛ではなく「ヒゲ」の分類になります。

口の周りにある長い毛、顔の横に伸びている長い毛、前足の肉球の近くにある長い毛、これは全部ヒゲです。

障害物や風の動きを感知する働きがあり、暗い夜に活動するためのサポートとなっています。

3.鼻毛

猫の鼻の中に毛は生えていません。鼻毛がある動物は多くないと言われています。

猫の鼻の中の粘膜にある「線毛」という毛のようなものが動き、ホコリなどの異物などの侵入を防いでいます。

4.後ろ足の親指

猫の後ろ足

猫の前足の指は5本です。親指は少し離れたところにあります。後ろ足の指は4本で、親指はありません。

猫は虫など小さなものを前足を使って捕まえることができ、木を登るときには前足の親指が滑り止めになります。後ろ足は前足ほど器用に使うことがなく、進化する中で消失したと言われています。

しかし、猫の中には前足や後ろ足の指の数が多い猫もいて「多指猫」と呼ばれています。指が多くても猫の健康に影響はないそうです。

5.鎖骨

日常生活であまり意識することがない鎖骨ですが、人は鎖骨があることで腕を上に挙げ、高いところのものをとるなどの動きができます。これは鎖骨が肩の関節とつながっているからです。

一方、猫の鎖骨はとても小さく肩の関節とはつながっていません。そうすることで、体が柔軟になり狭い場所を通り抜けられるようになるのです。

また、猫の小さな鎖骨は、前足でものを挟むための動きに役立っています。鎖骨があることで獲物を捕まえたり、木登りをしたりできるのです。

6.おしり

猫のおしりと呼ばれている部分は腰の一部なのです。人と違って座るための脂肪はついていません。

猫のおすわりの姿勢は、しゃがんでいる姿勢に近いです。

まとめ

グレーの猫

今回は、人にはあるけど猫にはない「体のパーツ」について解説いたしました。

まつげや鼻毛、指の数や鎖骨など、人と猫の体のパーツの違いが想像以上にあって、意外に思われた方も多いのではないでしょうか。

人との違いから知ることで、猫に関する知識もさらに深めていきたいですね。

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