1.毛の流れに沿って行う
猫のブラッシングは、猫の毛の流れに沿うようにブラシを動かしましょう。
猫をなでるときもそうですが、毛の流れに逆らって行うと猫が不快な気持ちになり、逃げたり怒ったりしてしまいます。
人間も、髪の毛を流れとは逆に触られると心地悪いですよね。猫も同じ、と考えましょう。
2.長毛種にはピンブラシ、スリッカーブラシ、コーム
長毛の猫は毛が絡まっていたり、ブラシに毛が引っかかったりすることがあります。クッション性があり、ピンとピンの間が開いている「ピンブラシ」で全体のもつれをほぐします。
次に、細い針金がたくさんついた「スリッカーブラシ」で、猫の皮膚に当てないように毛玉をほぐしたり、抜け毛を取り除きます。
スリッカーの先は鋭いため、皮膚を傷つけてしまう可能性があるため、上手に使えなそうであればラバーブラシやピンブラシのみを使用するようにしても良いでしょう。
最後に「コーム」を使って毛の流れを整えてあげましょう。
3.短毛種にはラバーブラシ、コーム
ラバー素材でできたブラシを使用します。マッサージ効果も期待できます。ただし、力を入れると毛が引っ張られて嫌がる猫もいるので、やさしく行いましょう。
また、「ラバーブラシ」でブラッシングをしすぎると、毛が抜け過ぎて薄くなってしまうこともあるので注意が必要です。
さらに顔周りや足は、「コーム」を使用します。
4.ブラッシング嫌いの猫は慣れることから始める
猫のブラッシングは、体の血行を良くしたり、抜け毛を取り除いて猫が毛づくろいで飲み込む毛を少なくしたりできるメリットがあります。
ブラッシングが苦手な猫には、霧吹きで手を濡らしてなでるハンドブラシから始めましょう。手を濡らしているので、抜け毛も取ることができます。
ブラシに慣れてもらうためには、いきなりブラッシングをするのではなく、猫の近くにブラシを置いて存在に慣れてもらいます。もし猫がブラシで遊んでしまっても構いません。
猫がブラシの存在に慣れたら、猫がなでられてよろこぶ場所にブラシを当てたり、ブラッシングをしたりします。
猫がブラッシングを嫌がったらやめましょう。少しずつ時間をかけて、ブラッシングできる範囲を広げます。あげすぎないようにしておやつを与えると、ブラッシングの苦手意識が軽減される場合もあります。
また、猫のブラシにはさまざまな種類があり、猫によって好みはさまざまです。猫が受け入れてくれるブラシを探すことも、ブラッシング克服につながるでしょう。
まとめ
今回は、猫がとろける「ブラッシング方法」について解説しました。
猫のブラッシングは、毛の流れに逆らわないようにして、やさしい力で行うことが大切です。
ブラッシングが苦手な猫には、ブラシの存在に慣れることから始めましょう。
ブラッシングができる猫も苦手な猫も、焦らずゆっくり行いましょう。難しい場合は無理せず、毛玉を見つけたら、猫のトリミングが行えるトリミングサロンや動物病院などで専門家に除去してもらうことをおすすめします。