愛猫を「イライラさせるダメな触り方」
モフモフで、常にほわほわと温かい猫。思わずギュッと抱きしめたり、なでなでしたくなりますよね。
しかし、ご存じの通り、猫は神経質で繊細な動物でもあるのです。つまり、触り方によっては、猫をイライラさせてしまう恐れがあります。
そこで今回は、愛猫を「イライラさせるダメな触り方」について解説いたします。ご自身の愛猫の触り方について、今一度確認してみることをおすすめします。
1.触られたくない時に触ろうとする
何事もタイミングは重要です。猫との触れ合いも、猫側がスキンシップを求めているかどうかを必ず確認してください。
「撫でようとした瞬間、猫がその場を去ってしまった」「手を前足で払われてしまった」などの対応を取られた場合は、原則お触り禁止です。
これは「今は気分じゃない」「お昼寝の邪魔をしないで」というアピールです。ここでやめておかないと、猫パンチをお見舞される可能性が高くなります。
また、物音に驚いた直後や通院直後など、愛猫が不機嫌になっているときに触るのもNGです。
猫が気が立っている状態のときに無理に触ろうとすると、さらに機嫌が悪くなる恐れがあります。
猫は人間の子どもとは異なるため、抱きしめたり、撫でたりすることでなだめることは困難です。愛猫の気持ちが荒々しくなっている時は、無理にスキンシップを取ることよりも、そっとしておくことを優先してください。その代わり、愛猫のほうから擦り寄ってきた場合は思い切り触ってあげましょう。
2.苦手な部位を触ろうとする
猫は一般的に、腹部、しっぽ、肉球を触られるのが苦手です。これらの部位は、急所やデリケートな場所になるので敏感に反応してしまうのです。
たとえその他の部位だったとしても、愛猫が嫌がるところを触るのは控えましょう。無理強いをすることで愛猫との信頼関係に亀裂が生じ、日常のスキンシップが取れなくなる恐れがあります。
スキンシップが苦手になってしまうと、日々の健康チェックができず、些細な不調に気づきにくくなってしまい、手遅れになる危険性も。
そのような状況にならないように、愛猫をイライラさせてずに触っても大丈夫な部位や苦手な部位を事前に把握しておきましょう。
3.「もうやめて!」の合図を無視する
猫は基本的に気分屋な動物です。仮にGOサインが出たとしても、ほんの少しの触れ合いで飽きてしまうこともしばしば。
そんな時は「もうやめて!」の合図を出して、自分から離れて欲しいと訴えます。例えば、「しっぽをバタンバタンと叩きつける」「耳を横に倒す(通称イカ耳)」「唸る」「睨む」などです。
これらのサインを無視して触り続けると、確実に愛猫からお叱りを受けることになるでしょう。そしてそれ以降、「しつこい人」認定をされてしまい、近寄っても避けられる存在になる可能性があります。
そのため、くれぐれもしつこくなりすぎないように気をつけてくださいね。
4.触り方が強すぎる
猫の顔を揉み揉みする手や、毛をクシャクシャとする力が強すぎる場合も、やはり猫側から「NO」と拒否される恐れがあります。
体の一部をもみくちゃにして触る際も、単純に撫でる際も、優しく触れるように心がけてください。
特に、子供は力加減が苦手なので、愛猫と遊んでいる時に可愛がりたいと思って力加減を間違えてしまうことがあるので気をつけてあげましょう。猫は子どもに対して寛容な一面を持ってはいますが、度を越した場合は怒ってしまう可能性があります。
飼い主さんの体に触れる中で、「ここまではOK」「これ以上は痛い」などと教えてあげることが大切です。
愛猫のストレスを考慮し、「猫ちゃんはそろそろお休みだよ」などの声掛けも行ってみてください。
まとめ
今回は、愛猫を「イライラさせるダメな触り方」について解説いたしました。
たとえ気心知れた飼い主さんが相手でも、愛猫が嫌がるポイントをついてしまうとイラッとするものです。猫は嫌な出来事を記憶に残しやすいので、関わり方次第では信頼関係にヒビが入ってしまうでしょう。
愛猫とスキンシップを取る際は、「猫が乗り気になっているか」「苦手な部位はどこか」「触り方は強すぎないか」などを常に意識してくださいね。
お子さんが猫に触ろうとしている時も同様です。必ず飼い主さんが見守り、「優しくね」「もうそろそろ終わりにしよう」などの声掛けをお願いします。
お子さんたちは猫の生態を知らないことが多いので、「今は一人でいたいんだって」や「ちょっと怒っているかもしれないね」など、猫の気持ちを態度などからくみ取り、教えてあげることも大切です。
愛猫がスキンシップ嫌いにらないように、お互いが心地よく関われる距離感を大切にしてください。