猫たちが夢見る「理想の暮らし」に欠かせない条件
今や人間の家族同然の存在となった猫。家族の一員として、一日も長く一緒に暮らし続けたいものですが、今の暮らしは猫にとって「理想の暮らし」と言えるのでしょうか。
人間にとっては快適な暮らしが、猫も同じように快適に感じるとは限らないかもしれません。
そこで今回は、猫の(こんなふうに暮らしたい!)という希望を叶えるべく、猫たちが夢見る「理想の暮らし」には欠かせない条件について解説いたします。この機会に、愛猫の本当の幸せについて一緒に考えてみましょう!
1.高い場所や暗くて狭い場所がある
猫は天敵やダニから身を守るために、高所で寛ぐ習性を持っています。そのため、家猫として暮らすうえでも、やはり高い場所を求めるものなのです。
理想としては、室内にキャットタワーを置けると良いでしょう。猫だけの縄張りにもなりますし、直射日光を避けた窓のそばに設置することで、外の様子も観察することができます。
タワーを置く場所を確保できない場合は、棚の上を解放してあげると良いでしょう。
また、穴蔵を寝床にしていた本能から、猫は狭い場所も好みます。ベッドの下や、棚の低いスペースなどを隠れ家として使わせてあげると安心できるでしょう。来客中にそっと身を隠す場所としても役立ちます。
2.爪を研いでも怒られない
猫にとって、爪を研ぐ行為は習性のひとつです。「ダメ!」と注意されたところで、やめられないものなのです。
そのため、逆転の発想として「ここなら思い切り爪とぎしても大丈夫!」という代替品を用意してあげましょう。
たとえば、猫用の爪研ぎ器は、100円ショップでも入手することが可能です。最初はマタタビを振りかけて、興味を引きつけるようにすると良いでしょう。
上手に爪とぎ器で爪とぎができたら褒めることも忘れずに。「どんなに爪を研いでも叱られない」のは、猫にとってまさに理想の暮らしといえるでしょう。
3.美味しくて新鮮なご飯が食べられる
猫は人間ほど味覚が鋭くない動物です。その代わり、風味や鮮度にこだわりを持っています。
留守中に置き餌をするのは仕方がないのですが、これではどうしても風味が劣ってしまいます。できればその都度用意してあげてください。
1日○回という縛りは必要ありません。愛猫が1日に必要とする摂取量の範囲内であれば、何回に分けても大丈夫です。
留守番時間が長いご家庭では、自動給餌器の活用も検討してみてください。設定した時間になると自動で新鮮なご飯が出てくるので、鮮度や風味をキープすることが可能になります。
ちなみに、猫にとっては飲み水も重要です。猫は水分摂取が苦手な動物なので、いつでも新鮮なお水が飲めるようにしておきましょう。水飲みスポットを複数箇所用意してあげてください。
4.綺麗なトイレがあること
猫はとても綺麗好きで、中でもにおいを気にする動物です。特にトイレに対しては繊細で、トイレが汚れたままの場合、排泄を我慢してしまうことがあります。これが後々、膀胱炎や尿路結石などに発展する恐れがあります。
この問題をクリアするためには、清潔なトイレが必要不可欠です。飼い主さんが在宅の日は、できるだけこまめに 排泄物を除去してあげてください。
不在の日は、猫砂を深目に入れておくと良いでしょう。トイレの数を増やしておくことも有効です。
5.適度に構ってくれる
猫はしつこくされることを嫌がります。抱っこの好き嫌いも個体差があり、「断固拒否!」の姿勢を貫く猫も珍しくありません。
とはいえ、全く構われたくないというわけでもないのです。少なくとも、自ら擦り寄って行く時はスキンシップを取りたいと思っています。
少々身勝手な話ですが、猫は自分の気持ちを察してくれて適度にか構ってくれる人がいることに喜びを抱きます。
多忙な1日のうちの数分だけで良いので、愛猫の「甘えたい♡」「遊んでほしい♪」に応えてあげてください。
まとめ
今回は、猫にとっての「理想の暮らし」に欠かせない条件について解説しました。
- 食べること、寝ることに困らないこと
- 習性が認められること(特に爪研ぎ)
- トイレが清潔であること
- 自分だけの空間があること(高所と閉所)
- 適度なコミュニケーションが取れること
常に身の安全が保証されていることはもちろんのこと、退屈せずに楽しく暮らせることも重要視しています。
猫の狩猟本能を引き出す遊びを一緒に共有し、ぜひ「理想の暮らし」を叶えてあげてください。