『猫の平均寿命』品種別に見るトップ5 1日でも長く一緒にいるために飼い主ができることは?

『猫の平均寿命』品種別に見るトップ5 1日でも長く一緒にいるために飼い主ができることは?

猫の寿命は個体によって違いがありますが、品種別で見ると平均寿命が比較的長い傾向の猫種が存在します。しかし短命と言われる猫も、飼い主さんの努力で長生きを目指すことは可能です。大切な愛猫と少しでも長く一緒に暮らすために、飼い主ができることを合わせてご紹介します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

「猫の平均寿命」品種別トップ5

寄り添う二匹の猫

猫の寿命は個体によって違いがありますが、品種別で見ると平均寿命が比較的長い傾向の猫種が存在します。

では、比較的平均寿命が長いとされているのはどのような猫なのでしょうか。

ペット保険のアニコム損保の調査データによると、猫全体での平均寿命は14.7歳です。

猫種別で寿命が長い傾向にあるのは、次のような品種です。

  • ラグドール 15.9
  • 日本猫 15.5
  • 混血猫 15.2
  • ペルシャ 15.1
  • アメリカンカール 14.4

(参考:アニコム『家庭どうぶつ白書』)

「ミックス猫」とも呼ばれる混血種と日本猫には、複数の品種が混ざっています。雑種は遺伝子の多様性が多いために純血種に比べると遺伝性の疾患にかかりにくく、比較的寿命が長いといわれています。

ラグドールやペルシャ、アメリカンカールも猫種別の平均寿命でみると長生きの傾向にあります。猫種によっては特定の病気を発症するリスクが高いこともあり、猫の寿命の長さに大きく影響しているようです。

愛猫と一日でも長く一緒にいるために飼い主ができること

猫と飼い主

では、家族としてお迎えした愛猫と、一日でも長く一緒にいるために、飼い主としてできることにはどのようなことがあるのでしょうか。

室内飼いの徹底

外と家を行き来する猫は、完全室内猫と比べると感染症や事故、猫同士のケンカなどに巻き込まれることがあるため寿命が短くなるリスクがあります。

愛猫に長生きをしてもらうためには、健康管理がしやすい室内飼いを徹底しましょう。

適切な食事管理

猫に長生きしてもらうためには、適切な栄養バランスが摂れた食事を与えましょう。良質なタンパク質、ビタミンやミネラルなどをバランスよく摂取することが重要です。主食は、持病がなければ「総合栄養食」と記載されたものを選びましょう。総合栄養食は栄養の管理がしやすく、猫の体作りをサポートしてくれます。持病により特別なケアが必要な場合は、それぞれの病気に合った「療法食」などの食事を獣医師に処方してもらいましょう。

適度な遊びや運動

猫は日々適度な運動をすることで、肥満を予防し、メンタル面の健康の維持にも役立ちます。

ストレスや病気を寄せつけにくくするためにも、狩猟本能を満たす遊びをしてあげたり、いつでも自由に体を動かせる環境を作ってあげたりしましょう。

定期的な健康診断

成猫は年に一回、高齢猫は半年に一回ほどを目安に、健康診断を受けておくと安心です。

猫は体調不良を隠しがちな動物なので、一見元気そうに見えても、実は病気が隠れて進行していることがあります。

早期発見と治療はもちろん、猫が我慢していることがないように動物病院で診断を受けるようにしましょう。

まとめ

猫カフェ

一般的に『猫の平均寿命は15歳前後』と言われていますが、なかには20歳を超える猫もいます。寿命が長い猫種も短命とされる猫種でも、個体差や飼育環境、病気の早期発見によって寿命が大きく異なる場合もあるでしょう。

一日でも長く愛猫と一緒にいるためには、猫のストレスを極力減らし、食事や運動、健康診断などの健康管理を行うことがとても大切です。

飼い主さんが猫の暮らしへの配慮や努力をすることよって、猫の寿命に大きな影響を与えます。飼い主さんのサポートで健康的な愛猫の生活を守り、長寿を目指していきたいですね。

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