猫にも『運動オンチ』な子がいる?そう思わせる3つの行動と、してあげたい対策

猫にも『運動オンチ』な子がいる?そう思わせる3つの行動と、してあげたい対策

にわかに信じ難い話ですが、猫界にも「運動オンチ」な子がいるのは本当です。そこで今回は、「運動オンチ」と思わせる猫の行動と、そんな猫のためにしてあげたい対策について詳しく解説いたします!

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

「運動オンチ」と思わせてしまう猫の行動

寝転がる猫

猫のイメージとして、俊敏かつ運動神経が良い印象が強いのではないでしょうか。多少高いところから落ちてもシュタッと綺麗に着地し、何事もなかったかのように去っていく…。そんなイメージを持たれる方は少なくないかと思います。

しかし実は人間同様、猫の中にも運動が得意ではないタイプもいるのです。そしてそんな「運動オンチ」さんには、ある共通点があります。

そこで今回は、思わず「運動オンチ」と思わせる猫の行動と、そんな「運動オンチ」の猫のためにしてあげたい対策について解説します。愛猫が「運動オンチ」さんの場合はぜひ確認してみてくださいね。

1.ジャンプの失敗

ジャンプする猫

一般的な猫はジャンプが得意で、そのジャンプ力は体高の約5倍(体高30cmの猫であれば1.5m)に及ぶとされています。しかし跳躍が苦手な猫は、ソファー程度の高さでものぼれない場合があります。一体その差は何なのでしょうか。

それはズバリ、後ろ足の筋肉の発達度合いの差によるものです。幼い頃から活発に動き回り、自然と筋肉が発達した猫はジャンプが得意な猫へと成長します。

一方、共にじゃれて遊ぶ相手がおらず、狭い環境で育った猫は、その成長のチャンスを逃してしまいます。すると結果的に、ジャンプに失敗することが多くなるのです。

愛猫があまり飛べない猫の場合は、低めのキャットタワーや椅子の上に飛び乗れるようにおもちゃで誘導してみてください。万が一転落しても大丈夫なように、ラグなどを敷いておくと安心です。

このように個性の可能性もありますが、関節が痛かったり病気が隠れている可能性もあるので気を付けましょう。

2.家具に衝突する

移動する猫

家猫は主に夜間になると活動性が増し、猛ダッシュで駆け回る光景がよく見られます。

運動が苦手な猫も本能的に走り回るものの、家具に衝突しては飼い主さんをヒヤヒヤさせてしまうのではないでしょうか?

猫はひとたび走り出すと、急ブレーキをかけることができません。遊ぶ動線に家具があると、体当たりをするような形になりやすいのです。明らかに危険な位置に家具がある場合は、配置換えを検討してください。

また先程と同様で、幼少期に猫同士の交流(喧嘩ごっこ)がなかった猫は身のこなしが苦手になる傾向にあります。そのような場合は、じゃらし系のおもちゃを活用しながら鍛えてあげてください。

3.狭い場所からの転落

棚から降りる猫

猫はバランス感覚に優れた動物なので、ソファーの背もたれはもちろんのこと、塀の上でも難なく移動することができます。しかし、この動作も苦手とする猫がおり、うっかり転落してしまうのです。

その原因はズバリ、運動不足や体型の変化によるもの。

日頃から運動を嫌い、食べては寝るを繰り返していると肥満になってしまいます。「子猫時代はアクティブで運動神経もそこそこあったのに、今ではすっかり…」というタイプの猫はこれに該当するかもしれません。

肥満は万病の元といわれる程厄介な問題です。転がすとおやつ(ご飯でも良い)が出てくる知育玩具などを活用しながら、体を動かすように仕向けてみてください。

まとめ

「運動オンチ」な猫

「運動オンチ」な猫に共通しているのは、筋肉の使い方の学習不足や経験値の不足、肥満による体型の変化などです。

つまり、これらが元で、今回解説したような行動をしてしまいやすくなっているのです。

(うちの子は運動苦手なのかも…)と思ったら、遊びの中で本来持ち合わせている能力を引き出してあげると良いでしょう。家具の配置や体型に問題がある場合は、そちらの改善も合わせて行ってください。

人間同様、猫も運動が得意な猫もいれば苦手な猫もいるでしょう。どちらも個性ですが、愛猫に未知の可能性を感じたら、一度は運動にトライしてみてはいかがでしょうか。思わぬ発見があるかもしれませんよ♪

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